OPを連勝中のショウナンバシット

GIの谷間となる今週は、11月3日に東京でジャパンC、有馬記念の前哨戦「第62回アルゼンチン共和国杯」が行われる、ショウナンバシットは3歳時にクラシック3冠で皆勤した好素材。今夏の札幌で連勝中と軌道に乗っており、3連勝で重賞初制覇を飾りたい。 ショウナンバシットは2021年セレクトセール1歳市場で2億8600万円で取引された。高価格に違わず早くから勝ち星を重ね、トライアルのリステッド若葉Sを勝って臨んだ皐月賞で5着に食い込んだ。 その後は日本ダービー16着、菊花賞11着、ジャパンC11着。古馬になってもリズムに乗り切れない時期が続いたが、6月の巴賞（8着）で関東の新鋭・佐々木騎手を新コンビを結成する。2戦目の札幌日経オープンを快勝して約1年5カ月ぶりの勝利をあげると、タイランドCも制して芝2600メートルで連勝。高らかに復活のノロシを上げた。 「洋芝適性の高さもあったかもしれないが、前2走の内容は良かった。ここへきて充実してきたし、いろいろなことが噛み合ってきたね」と、北村助手は説明する。 1週前追い切りは坂路を馬なりのまま軽快なフットワークで駆け上がり、4ハロン53秒6、ラスト1ハロン12秒8をマークした。「中間は順調にきている。長く脚を使えるので、これぐらいの距離が合っている。OPを連勝しての重賞なので試金石の一戦といえるかな。このメンバーに入ってどこまでやれるか、楽しみにしている」と、同助手は期待を込めて送り出す。 3連勝で重賞初タイトルをゲットし、再びGIの舞台へと舞い戻ることができるか。将来を見据える意味でも、重要な一戦となる。（夕刊フジ）