3位に驚くルクレール「突然速くなった理由が分からない」大喜びのフェラーリ、次戦のアップグレードへの期待も示す
2024年F1オランダGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは3位、カルロス・サインツは5位を獲得した。 【写真】2024年F1第15戦オランダGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン) ルクレールは6番グリッドからスタート直後に5番手に上がった後、ジョージ・ラッセル(メルセデス)をアンダーカット。さらに、前を走行していたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がピットストップのタイミングを遅らせて後退したことで前に出たルクレールは、3番手に浮上した。ピアストリは新しいタイヤで追い上げてきたものの、ルクレールはしのぎきって3位表彰台をつかんだ。 10番グリッドのサインツはスタートでひとつ順位を上げ、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)をオーバーテイク。セカンドスティント半ばでは、セルジオ・ペレス(レッドブル)をかわし、ラッセルが2回目のタイヤ交換を行ったことで、サインツは5位を確保した。 予選結果が良くなかったフェラーリは、この決勝リザルトを喜び「大満足の結果」と表現した。 「SF-24は素晴らしいレースペースを発揮し、チーム全体がレースをほぼ完璧に実行した。今回アップグレードを施さなかったにもかかわらず、SF-24は非常に良いパフォーマンスを示した。これはチーム全体にとって大きな自信になる」とフェラーリはコメントしている。 「ホームグランプリが行われる次のモンツァは、マラネロのマシンとの相性が良いはずで、アップグレード導入も予定している。これがライバルたちと比較しての競争力を上げる助けになるものと期待される」 ■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) 決勝=3位(72周/72周) 6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード 僕は「3位になれてうれしい」と言うことはめったにないけれど、今日に関しては、チームが困難な週末のなかで成し遂げてくれた仕事に心から満足している。 FP1から始まり、すべてのセッションで苦戦してきたが、最も重要な決勝で、すべてをうまくまとめることができた。 必要なペースを見つけ出し、戦略を完璧に実行し、ライバルたちをアンダーカットし、彼らを最後まで後ろに抑え込んだ。 シーズン後半をこういう形でスタートすることができて、とてもうれしい。次はホームレースのモンツァだ。ティフォシに誇りに思ってもらえるような結果を出すために、全力を尽くす。 (レース後にメディアに対して語り)うれしい驚きだ。昨日は0.9秒も遅かったのに、今日は突然強くなった。その理由を理解する必要がある。マシンは全く同じなのに、昨日はひどく苦しみ、今日は強力だった。 悪い驚きが起きたときに分析するのと同じく、良い驚きのときにもその理由を理解する必要がある。今の段階では僕たちチームには説明することができない。もっと頻繁にベストの力を発揮できるようにするために、理由を理解したい。さらに、(次戦モンツァで導入予定の)アップグレードが僕たちを一歩前進させてくれることを期待している。 ■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ) 決勝=5位(72周/72周) 10番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード 今回の週末は、出だしがとても厳しかったため、これほどポジティブなレースができるとは思ってもいなかった。とても良い結果だ。 コース上で良いオーバーテイクを成功させ、特にハードタイヤを履いている時には、ペースが良くて、うまく順位を上げていくことができた。とても堅実なレースを展開することができたと思う。 シャルルも素晴らしいレースをしたし、チームにとって良いことだよ。これで、良い状態でモンツァに臨むことができる。ティフォシの前でレースをするのが待ちきれない。 [オートスポーツweb 2024年08月26日]