コメダのパンからモーニングの玉子ができました!パンの残りかすを活用した食品リサイクルループ
全国に「コメダ珈琲店」を展開するコメダ(名古屋市)は、愛知県内の3つのパン工場から排出された約60tのパン残渣を飼料にリサイクルして養鶏場の鶏たちに与え、その鶏たちが産んだ卵をメニューに提供するリサイクルループを構築した。廃棄物削減と資源循環を推進するための活動の一環。 食品リサイクルループとは、食品関連事業者、再生利用事業者、農林漁業者等が連携して、食品廃棄物を飼料にリサイクルし、その飼料を使用して動物や野菜などを育てる循環モデル。今回認定された食品リサイクルループでは、食品関連事業者であるコメダの勝川・幸心・第三の3つのパン工場から出るパン残渣を食品循環資源とし、再生利用事業者にあたる中部有機リサイクル(名古屋市)が飼料化。農林漁業者等にあたるクレスト(愛知県小牧市)が養鶏に利用。同社により生産された卵が愛知県内の一部のコメダ珈琲店のメニューとして提供される。この仕組みは、農林水産省・環境省・厚生労働省による食品リサイクル法に基づく「再生利用事業計画」の認定を取得した。 パンから生まれ変わった鶏卵は、主にコメダ珈琲店の代名詞ともいえる「選べるモーニングサービス」の「定番ゆで玉子」や「手作りたまごペースト」として 登場する。 コメダ珈琲店は1968年創業。喫茶文化が根付く名古屋を中心にフルサービス型の喫茶店を展開し、2023年に55周年を迎えた。「コメダ式サステナビリティ活動」として、閉店した店舗のソファやテーブルなどを捨てないで、修繕・再利用する「ステナイ店舗」、三重県の森の保全や森林資源の有効活用をする「コメダの森の保全活動」、コーヒー抽出後に出る残渣の98%を再利用。オンラインショップで販売するアパレル製品の染料などに使う「コーヒー残渣の再利用」などに取り組んでいる。