EURO注目はエムバペ25歳、C・ロナウド39歳だけでなく…「天才レフティ、ハットトリック達成者の息子」「名将絶賛の19歳」ダークホース国の逸材
欧州最強国を決める4年に一度の祭典、EURO。これまでの歴史を振り返ると、1992年のデンマーク、2004年のギリシャのような番狂わせ劇、2016年のポルトガルなどW杯優勝未経験ながら欧州の頂点に立ったドラマティックな展開があった。 【レア写真】「仲良しエムバペとクリロナ、上半身裸がムキムキすぎる…」スゴい肉体美!「天才レフティのオヤジと息子、見比べると似てる!」鼻が折れてトリコロールマスクのエムバペなども見る 前回王者イタリアや25歳となったキリアン・エムバペらを擁するW杯優勝国フランス、さらにドイツ、スペイン、イングランドなど優勝候補を押しのけるダークホースとなり得る国はどこか――グループステージからチェックしたい3カ国を紹介する。(全2回)
《ポルトガル》39歳の御大ロナウドだけでない魅力
★グループF★ ポルトガル 2-1 チェコ (ポルトガル:ロビン・ヘラナーチュ(og) 69分、フランシスコ・コンセイソン 90+2分 チェコ:ルカーシュ・プロボド 62分) 前々回の覇者ポルトガルはスペイン人のロベルト・マルティネス監督体制となってから、煌びやかなタレントの能力が十全に引き出されるようになり、内容と結果のどちらもが大きく改善されている。予選は10戦10勝、36得点2失点と、これ以上ないほどの成績で突破。現在39歳の御大クリスティアーノ・ロナウドは、チームトップの10ゴールを記録した。 ところがチェコとの本大会初戦では、主導権を握りながらもなかなかゴールが奪えず、62分にルカーシュ・プロボドのゴールで先制された。すると直後に、マルティネス監督が動く。 この指揮官は、2018年W杯のラウンド16で日本に2点を先行された後、選手交代でベルギーに息を吹き込み、3-2の逆転勝利に導いた人物だ。ロストフでのその一戦で、途中投入されたマルアヌ・フェライニとナセル・シャドリが最後の2ゴールを奪っているように、ライプツィヒでの今大会初戦でも監督の下した決断が劇的に奏功した。
24年前のEUROでハットトリックしたMFの息子が!
ゴンサロ・イナシオの投入で左CBから左ウイングバックにポジションを上げたヌーノ・メンデスが、ビチーニャのアーリークロスに打点の高いヘディングを合わせ、ロビン・ヘラナーチュのオウンゴールを誘発して同点。 さらに90分にも3人のゲームチェンジャーが投入され、そのうちのひとり、ペドロ・ネトが左サイドを突破して鋭いグラウンダーのクロスを入れると、同じく入ったばかりのフランシスコ・コンセイソン──EURO2000のドイツ戦でハットトリックを決めたポルト前監督の息子だ──が、相手DFのクリアミスを詰めて逆転した。 「士気の高いチェコを相手に、簡単な試合など予想していなかった」と殊勲のマルティネス監督は振り返った。 「決定力に優れる彼らは枠内シュート1本しか記録していないが、それを得点に結びつけた。精神面が問われる試合だった。我々は70%のポゼッションをマークし、13度のコーナーキックを得たが、1点を追っていたので、メンタルをコントロールする必要があった。今日、チームが見せた気概は素晴らしいものだったと思う」 指揮官はそんな風に選手たちのキャラクターを讃えたが、攻撃時の4-2-3-1から守備時には相手の布陣に合わせて5バックとする可変システムをスムーズに植え付けていることからも、戦術家としての技量をあらためて示したと言える(ジョアン・カンセロら器用な役者の存在も大きい)。 疲れの色が見えたロナウドを最後までピッチにとどめたのは、評価が分かれるところかもしれないけれども。
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