引退表明した女子プロレス界の人間国宝と横綱が激突!高橋奈七永が里村明衣子を「レスラー人生に於いて大きな原動力の1つ」と熱く語る
19日、東京都・ABEMA TOWERにてマリーゴールドが記者会見を実施。2025年1月5日に大田区総合体育館で開催される『MARIGOLD FIRST DREAM2025~初夢~』の全対戦カードが発表され、高橋奈七永が里村明衣子戦への思いを語った。 奈七永は1996年に全日本女子プロレスでデビューし、今年で28周年を迎えた大ベテラン。 “女子プロレス界の人間国宝”と呼ばれる大御所になった今でも若い選手たちに日本の女子プロレスの伝統を試合を通して伝え続けており、“パッション注入マッチ”と呼ばれるこの試合は女子プロ界の新たな伝統となりつつある。 引退を見据えてマリーゴールド入団を決めたと語っていた奈七永であったが、今月13日の新宿FACE大会にてマリーゴールド1周年となる2025年5月での引退を表明。約半年に渡る引退ロードがスタートした。 この日発表されたカードは、“パッション・カウントダウン”と題された高橋奈七永&石川奈青vs里村明衣子&YUNAのタッグマッチ。 奈七永が愛弟子である石川との【パッション・シスターズ】でセンダイガールズの2人を迎え撃つ対抗戦のような構図だが、奈七永には里村に対してひとしおの思いがあるという。 会見に登場した奈七永は、若手選手たちとともに『パッション七箇条』を笑顔で叫ぶ明るい様子を見せるも、カードの話となると一転して真剣な表情に。
里村と初めて対戦した際の写真を持参しつつ「思い起こせば、里村選手を意識し始めたのは、里村選手がデビューしたときからです。私はそのときにはデビューもしてなかったんですけど、当時GAEA JAPANの新人さんたちはデビューした段階で『驚異の新人』と呼ばれて、みんながほんとに驚くようなデビュー戦をみんながされてて。私はデビューもしてないのに意識せざるを得ない存在で。そのあと私は全日本女子プロレスで育ち、里村選手はGAEA JAPANで育ち、全女の最後の方で若手主体の大会『Brat Pack Match』というものがありまして、そのとき初めて対戦したんですけど、プロレスと言えばの、会話の1つ。手4つ。手4つから里村選手と始まって、そのときの記憶が未だにあります。この力比べ。それだけでも負けたくなかった。もちろんプロレスの勝敗でも負けたくないし、スターダム時代でも、タッグでもシングルでも、手4つでも負けたくなかった。負けたくないっていう気持ち、それが高橋奈七永のレスラー人生に於いて大きな原動力の1つになってきました。なので、最後まで私がこのパッションを貫き、より皆さんにも伝えるためには、里村明衣子選手との対戦は必要不可欠だと思っていますので。まあ、このタッグだけで終わる気持ちもさらさらありません。どうぞこの闘いをお見逃し無く」と里村戦に対しての熱い思いを語った。 奈七永は2025年5月の引退を発表したが、里村も2025年4月を以ての引退を発表済み。 90年代後半から女子プロレス界のトップを走ってきた2人の試合を見られる機会も残り半年弱で何回あるか分からない。女子プロレスの過去・現在・未来を感じられるこの試合は、同大会で行われる5つの王座戦に勝るとも劣らない歴史に刻まれる一戦となるだろう。