フェースオフ11分以上! ヘビー級3団体王者ウシクとフューリーが火花 22日早朝7カ月ぶり再戦
◇プロボクシング WBA・WBC・WBO世界ヘビー級タイトルマッチ 3団体統一王者 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)<12回戦>WBA2位・WBC1位・WBO1位 タイソン・フューリー(英国)(2024年12月21日 サウジアラビア・リヤド) プロボクシング世界ヘビー級3団体統一王者オレクサンドル・ウシク(37=ウクライナ)と前WBC世界同級王者タイソン・フューリー(36=英国)の再戦は21日(日本時間22日早朝)、サウジアラビアのリヤドで行われる。19日(同20日)は公式会見が開かれ、2人はフェースオフで11分以上もにらみ合った。 30秒でも長いとされるフェースオフで、ウシクもフューリーも視線をそらすことはなかった。5月の初戦では会見後のフェースオフをフューリーが拒否したが、この日は顔を突き合わせて長時間火花を散らした。最後は激しい口論の末に側近が割って入り、両者を引き離した。 会見では、常に冗舌なフューリーが珍しく口数が少なかった。「めちゃくちゃ痛めつけるつもりだ。この試合には多くの痛みや苦しみが伴うだろうということ以外、何も言うことはない。見ていろ。俺が言えるのはそれだけだ」。プロ初黒星を屈した5月の初戦ではジョークも飛ばしたが、「今回は本気だ」と言い切った。フューリーは18日の公開練習では一発のパンチも出さず、リング上を少し歩くとすぐにグローブを外していた。 5月の初戦は後半優位に立ったウシクが2-1で判定勝ち。フューリーからWBCのベルトを奪って史上初となるヘビー級4団体王座統一に成功し、クルーザー級と合わせて2階級で4団体統一を成し遂げた。フューリーとの契約には再戦条項があり、ウシクは指名試合を回避するためIBF王座を返上。今回は3つのベルトの防衛戦となるウシクは会見で「今は照明とカメラの前でのパフォーマンスがあるだけだ。全ては土曜日(21日)だ」と話し、「恐れることはない。お前を一人にはしない。土曜日に会おうぜ」とフューリーに呼びかけた。