復活のトプラク!ルーキーのブレガは王座争いを最終戦に持ち越せるか? | FIM スーパーバイク世界選手権 2024 第11戦 エストリル プレビュー
今季15勝という圧倒的な強さを見せたトプラク・ラズガットリオグル(BMW)は第8戦マニクールでの転倒による怪我で第8戦、第9戦クレモナと2ラウンド連続で欠場。ここで獲得できるはずの124点を失ってしまいました。怪我がなければ第10戦アラゴンでチャンピオンはすでに決定していたでしょう。ラズガットリオグルの欠場でまさかの展開となりました。
そこでチャンスが広がったのがニッコロ・ブレガ(ドゥカティ)なのですが、WSBKルーキーでもある彼は強烈なプレッシャーにさらされ、ラズガットリオグルが欠場した6レース中に2勝しかマークすることができませんでした。その内1勝はスーパーポールレースですから、ブレガは勝てるはずのロングレースで1勝3敗となってしまったことになります。彼はルーキーであり、経験不足であることを考えればある意味仕方がないのかもしれませんが、ここで勝ち星をもっと多く重ねていれば流れはブレガに向いたかもしれません。
しかし、そうはいかず。さらにトプラク・ラズガットリオグル(BMW)が復帰した前戦アラゴンでもブレガは予選でポールポジションを獲得できたにも関わらず、レース1はスタート前にエンジントラブルで不運なリタイア、さらにスーパーポールレースでもレース2でもラズガットリオグルの後塵を拝することになり、13点差だった差が39点差に広がってしまったのです。ラズガットリオグル15勝に対してブレガは僅かに3勝。逆に勝利数を伸ばしたのは昨年のチャンピオン、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)だったことも、ルーキーのブレガのハートをズタズタにしてしまいました。
エストリルでの成績を見てみましょう。2020年~22年の3年=9レースでトプラク・ラズガットリオグル(BMW)は2勝をマークし、9レース全てで表彰台を獲得。アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)は9レース中ドゥカティに復帰した2022年だけ1勝をしています。