武尊 スーパーレック戦後初の公の場「やり返せるならやり返したい」
K-1で3階級を制覇した武尊(32)が2日、都内で著書「ユメノチカラ」(徳間書店)の刊行記念トークイベントを行い、1月28日のONE有明大会でONEフライ級キックボクシング世界王者スーパーレック(タイ)に挑戦、判定負けしてから、初めて公の場に姿を見せた。 スーパレックとの死闘で膝を2カ所骨折し、左太ももと上腕二頭筋を筋断裂していたことをSNSで報告していた武尊は「1ラウンドで(右ローキックを)カットした時に膝が折れていたので、これ以上膝でカットしたら立っていられない、ももで耐えようと判断した」、「4ラウンドは脚の痛みで意識が落ちそうになってきて。初めてローキックの痛みで意識が飛びそうに」と、激戦を振り返った。 現状について「めちゃくちゃ速いスピードで回復していて、今は7~8カ所治療に行っています。筋断裂は半分くらいのスピードで、3週間くらいで歩けるようになった。膝は圧迫骨折みたいな感じでつぶれて折れているので、そこが時間かかりそうなので」と説明。膝に関しては「3カ月くらいはかかるかなと思います」としたが、練習については「上半身の動く分は大丈夫なので、パンチとかは軽く始めています」と、再開したことを報告した。 復帰戦については「明言はしていないですけど、そういうふうな気持ちを持ってきているのはそうなので、パワーを受け取っている人がいるなら、もっと頑張りたい」と前向きに語った武尊。 試合後は「これだけやり切って勝てない、もう無理なんだな」と思ったものの、3日ほどで「もう一回やれたら勝てるという気持ちが芽生えてきた。こうすれば勝てるのかなと考える自分がいて、このままじゃ終わりたくないと思えたのかな」という。時期は「まだわからない。体がどうなるかというのはある」としつつ「気持ち的にはやりたい」と意欲を見せた。 著書「ユメノチカラ」については「いいことも悪いことも僕の人生のことをストレートに書きたかった」と説明。自身が患ったうつやパニック障害にも触れており、「今まで生きてきた経験、メンタルの整え方だったり、メンタルの病気と闘いながら、こうしたらうまく生きられる、こうしたらメンタルを整えられるといったことまで、自分の体で研究して身に着けたものがいっぱいあった。同じような悩みがある人の参考になればいいなという目線で作らせてもらった」と話していた。