【LEXUS 2025】秋冬シーズンに登場するレクサス一部改良モデルを占う
2025年モデルのESのトピックは、どうやらサスペンションまわりに集中しているようです。ジオメトリー変更、ダンパーの内部構造、トレーリングアームの取り付け位置とそのブッシュなども新設計の模様。道路環境が違うのでどこまで日本仕様に反映されるか未知数ですが、このレベルまで来るとその進化は乗れば一目瞭然だと思います。
前出の3モデルを除けば、依然として北米市場もまだ2025年モデルの発表がありません。フラッグシップのLSは昨年の10月4日に一部改良モデルを投入。その内容はシャーシの部分的補強材、AWDモデルへの後輪操舵機構の追加、制御系の見直し、運転支援装置に関する機能追加といった安全性の向上が図られていました。
もし今季、一部改良のアナウンスがあるのなら、現行モデルは2020年デビューなので、ひょっとしたらMCといえるレベルまで発展する可能性は否定できません。小変更なら順当という見方もできます。なんせ安全装備とコネクト技術は電子制御にまつわる技術ですからその進化ぶりは日進月歩。自動車もガジェット並みに変更を求められます(それでも1年毎ですが……)。
LCは車格的にLSと並ぶフラッグシップのラグジュアリーGTです。クーペが先行して2017年にデビューした後、コンバーチブルが追加されています。直近2回の一部改良アナウンスは、2021年9月30日と2023年6月8日でした。先進的安全装備やコネクト技術のアップグレードを考慮すれば、モニターサイズを含めコクピットの眺めに変化が現れるかもしれません。
コンパクトセダンのISはフルモデルチェンジに匹敵する改良を施し2020年11月5日にデビュー。そして最初の一部改良は2022年8月25日でした。今季は2年分の進化熟成が期待されるところですが、ひょっとしたら一部改良と同時に、例えばV6が落される……なんて絞り込みも考えられます。いずれにせよ2025年モデルのアナウンスから目が離せないレクサスなのです。 Text:Seiichi Norishige
教重 誠一