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私たちとお金の関係は複雑だ。多くのビジネスオーナーにとって、この関係はいっそう重要なものになる。お金には、心血を注いで築き上げてきたビジネスを飛躍させる可能性があるだけでなく、破綻させる可能性もあるからだ。 だが、お金に対する抵抗感があり、それこそが、あなたを金銭的な成功から遠ざけている見えない要素だとしたらどうだろう？　 こうした抵抗感を理解し克服することは、さまざまなビジネスチャンスを開拓し、個人としての成功への道を見つけるきっかけになり得る。 ■抵抗感：金銭的成功を阻む見えない障壁 水の中を走ろうとすると、一歩を踏み出すたびに労力が必要で、ゆっくりとしか進めない。お金に対する抵抗感が金銭的成功を阻むという状態は、まさにそういうものだ。金銭的成功を目指して前に進む一歩一歩が、体力を消耗する大仕事のように感じられるのだ。 お金に対する抵抗感は、以下のようなさまざまな形をとり得る。 ・不足への恐れ：実際にそんな兆候があるわけでもないのに、お金が底をつくかもしれないと思ってしまう、非合理的な恐怖 ・自己破壊的行動：金銭的な豊かさの実現を遠ざけるような行動や意思決定 ・現状への満足：もっと上に行けるチャンスがあるにもかかわらず、現在の安定した金銭的状態を選んでしまうこと こうした抵抗感に気付かなかったり、抵抗感を抑制できずにいると、金銭的な成功を得るチャンスをさえぎる壁ができてしまう。こうした抵抗感の根本は、幼少期の経験や、社会による条件づけ、過去の金銭的失敗のトラウマなどにある。 ■抵抗感に対処するためのステップ 抵抗感に対処するための最初のステップは、それが人生のどんな場面で、どんな形で表出するかを認識することだ。 抵抗感の根本を暴くには、自分の金銭的経歴を振り返ることが有効だ。お金にまつわる最初の記憶を思い出してみよう。家族は、いつもやりくりに苦労していただろうか？　あるいは、お金は諸悪の根源だ、と言われてきただろうか？　こうした内在化された信念は、大人になってから抵抗感として表出することがある。 有意義なエクササイズの一つに、お金に関する自伝を書くというものがある。お金とのつきあいの自分史を、強烈な感情や反応が引き起こされた出来事に力点を置いて、まとめるのだ。こうすることで、抵抗感のパターンが明らかになり、お金に関する信念の根源を突き止めることができる。