自民党「非公認」は10人以上?…“裏金議員”に刺客を立てる案も 「何人か犠牲にして見せ場を」 極秘情勢は「予想以上に悪い」
日テレNEWS NNN
衆院が9日に解散され、衆議院選挙が迫ります。自民党はいわゆる裏金議員の扱いをめぐり、公認か非公認か詰めの協議を重ねています。党幹部によると非公認は10人以上となる見通しで、党内からは「刺客」候補を立てる案も浮上。背景を探りました。
■非公認は何人?…自民幹部「二桁」
滝菜月アナウンサー 「非公認となる見通しのいわゆる裏金議員をめぐり、新たな動きがありました」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「石破首相と(自民党の)森山幹事長らが8日夜8時半すぎから会談し、選挙で公認するのか非公認にするのか、どう線引きするかなどを1時間以上にわたり協議しました」 「現状、非公認となる見通しの議員は下村博文氏、西村康稔氏、高木毅氏、萩生田光一氏、平沢勝栄氏、三ッ林裕巳氏の6人で、ここからどれだけ増えるかが注目されていました」 「そんな中、自民党幹部は8日夜『二桁はいく』と述べ、少なくとも10人以上、つまりこの6人に加えて4人以上が非公認になるという見通しを示しました。最終的には9日の選対会議で決定するとしています」
■判断基準に「地元の理解」挙げるも…
滝アナウンサー 「公認にするか非公認にするか、どのように決めているのでしょうか?」 小栗委員長 「石破首相は8日の代表質問でも、『地元の理解を得られているのかなどを踏まえて公認・非公認を判断する』と述べました」 「ただ、これも裏を返せば残りの“裏金議員”について勝てる候補なのか、負けそうな候補なのかを見極め、負けそうならば非公認にすることでとにかく選挙に勝ちたい、というふうにも見えます」 「自民党が極秘に衆議院選挙の情勢を調べた結果について、ある幹部は『予想以上に悪い』と分析。『何か新たな手を打ち出さないと、この流れは止まらない』と話していました」 「そうした中、新たな手の1つとして、自民党内からは『政治とカネ』について襟を正すため、非公認とした“裏金議員”の一部に、あえて党内から対立候補を擁立する、つまり刺客候補を立てるという案まで浮上しています」