「体によいから」と言って、朝昼は食事の代わりに果物しか食べない娘。食費が月に「6000円」増え困っているのですが、食べ過ぎてもよくないですよね?
健康志向の高まるなか、体によいからと果物だけの食事を試す人もいるでしょう。確かに果物はビタミンやカリウムが豊富で、体によい食べ物ではあります。しかし、果物だけで十分な栄養を摂(と)れるのか、また、食費の面でも心配な点があるのではないでしょうか。 本記事では、果物が健康に与える影響やかかるコストなどを解説します。毎日果物をどのくらい食べたらよいのかを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。 ▼4人家族で食費「月8万円」は高い? 1人当たりの“平均”もあわせて解説
果物だけの食生活は体によい?
果物はビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、体によいことは間違いありません。 ただし、果物の食べ過ぎには注意が必要です。果物には糖分が含まれ、摂取しすぎると肥満や中性脂肪の増加を招くおそれがあります。また、ブドウ糖やショ糖は血糖値を上昇させやすく糖尿病のリスクが高まるため、食べ過ぎないように注意しましょう。 毎日くだもの200グラム推進全国協議会によると、果物は1人あたり1日200グラム以上の摂取が推奨されています。果物には、脳血管疾患や心血管疾患、がん、骨粗しょう症などに対して予防効果が高いとされています。加えて、老化防止や認知症予防も期待できるようです。 200グラムを摂取するための各果物の目安数量は、表1の通りです。 表1
出典:毎日くだもの200グラム推進全国協議会「数字で見るくだもの 200gを摂取するための各くだものの目安個数」を基に筆者作成 果物を摂取する際は、目安個数を参考に購入してみましょう。
果物にかかるコストはいくら?
総務省統計局の「家計調査 家計収支編(二人以上の世帯)2023年」によると、1年間で果物にかける1世帯あたりの金額の平均額は4万1374円でした。月に換算すると、約3448円を果物の購入に充てていることが分かります。 某ネットスーパーで1個105円で販売しているキウイフルーツを1日2個食べることを想定すると、毎月6300円ほどかかります。1世帯あたりの果物にかける金額よりも高い金額となり、毎日果物を食べ続けるのはコストがかかるといえるでしょう。 ただし、この金額は購入する果物や店舗によって異なるため、参考程度にしてください。