子どもの感性きらり 松川町連続講座 動画CMを専門家の指導で【長野県】
小中学生が専門家の指導を受けながら、長野県松川町を題材にした動画CM作りを体験するイベント「南信州こどもCMクリエイター講座」(全3回)の最終回が8日、松川町中央公民館えみりあであった。町出身の声優、並木のり子さんがナレーションを付けて最終仕上げを行い、互いの作品を鑑賞し合った。 あらい商店街のにぎわい創出を目指す主婦グループ「あらいにぎわいクリエイト部」と文化学園大学、町ケーブルテレビの共同企画として開き、町内と高森町、喬木村の小4~中3生の9人が参加。映像作品の制作に詳しい昼間行雄教授と荒井知恵准教授が指導にあたった。 CM撮影とコマ撮りアニメの制作は、8月下旬に1日かけて町を下見した昼間さんと荒井さんが用意した絵コンテに沿って進め、スタジオ内や屋外でカメラを回した。 子どもたちは出演者の演技やせりふ回し、照明の当て方などに関連するアイデアを次々に出すなど、意欲的に制作に臨み、完成した作品を見た映像の専門家たちは「子どもの発想はすごい。集中力も素晴らしい」と評価したほか、講座の継続も期待した。 最終講座で子どもたちは「動画は思っていた以上に時間をかけて作ること、チームワークの大切さが分かった」「将来なりたい職業が一つ増えた」などと感想を発表した。 講座は「にぎわいクリエイト部メンバーの強みを生かして町の魅力を発信し、若い世代に地元と向き合う機会にもしよう」と初めて企画し、メンバーの一人が文化学園大で動画制作の非常勤講師を務めた縁で、専門家2人を招いた。 にぎわいクリエイト部の北林南さん(43)は「アイデアがどんどん出て予定とは全く違うものになったり、雰囲気を盛り上げてアイデアを出しやすくした子もいたりと、一人一人の個性と長所に光が当たる機会になった」と成功を喜んだ。 完成した映像2本とコマ撮りアニメ1本は動画投稿サイト「ユーチューブ」の町公式チャンネルで公開中。町CATV「チャンネル・ユー」の番組内でも定期放映する。