10000m「26分台」をめざす戦い、年々注目度が高まる八王子ロングディスタンス 「応援サポーター」M高史がリポート
最終組は「26分台」の超ハイペースに挑戦
基本的には実業団選手が多く出場する大会ですが、今回は大学生の選手にも注目して今大会を振り返りたいと思います。 6組は日本の実業団に所属する外国人選手、大学に所属する留学生選手が出場しました。ニューイヤー駅伝のインターナショナル区間前哨戦のような顔ぶれです。レースでは「お互いに負けたくない、勝ちたい」ということなのか。途中まで駆け引きが続き、1周のラップの中でもペースの上げ下げがありました。ラスト100mは、まるで短距離走のようなダッシュ。大学生では麗澤大学のブライアン・キプトゥー選手(1年、カプソクウォイ)が27分29秒82で4着となりました。 7組には城西大学の斎藤将也選手(3年、敦賀気比)が出場。常に集団の前方でレースを進めていき、27分45秒12の自己ベストで6着に入りました。自身が持つ城西大記録をさらに更新。全日本大学駅伝の4区区間2位に続いて、八王子でも好走しました。箱根駅伝での快走にも期待ですね。過去2回はいずれも「花の2区」を走っている斎藤選手ですが、1年生の時の激坂最速王決定戦では2学年先輩で「山の妖精」と呼ばれた山本唯翔選手(現・SUBARU)に勝って優勝していることから、「斎藤選手が5区に登場しても相当強いのでは!?」と予想される方も。箱根での区間配置にも注目が集まります! 8組では「26分台を目指す」という設定でスタートしました。鈴木芽吹選手(トヨタ自動車)、小林歩選手(NTT西日本)、駒澤大学の篠原倖太朗選手(4年、富里)と駒大OBや現役駒大生が多く出場しました。M高史はOBの一人として、応援にもさらに熱が入りました! スタートしてから1000mあたり2分42秒から2分43秒という、とてつもないペースで進んでいきます。ついていけない選手が振り落とされていくサバイバルレース。5000m以降は鈴木選手が先頭に出て引っ張るなど、このレースに懸ける意気込みが伝わってきました。会場のボルテージは最高潮に達していきます! ラストのスプリント勝負を制したのは、インドのシン・ガルビアー選手。インド記録を20秒以上も更新する27分14秒88でトップとなりました。後半果敢に攻めた鈴木選手は27分20秒33で日本人トップの4着に。日本歴代5位の好記録なのですが、とても悔しそうにされていたのが印象的でした。 インドのシン選手は9月に行われた「Yogibo Athletics Challenge Cup 2024」5000mでも鈴木選手に先着しており、アジアの中でも強力なライバルになりそうですね。 前半から果敢に攻めた篠原選手は28分05秒22でのフィニッシュ。26分台のペースにチャレンジした篠原選手には、会場から大きな拍手と歓声が送られました。 八王子ロングディスタンスも終わり、ニューイヤー駅伝と箱根駅伝まで、あと1カ月少しになってきました。選手の皆さんには万全のコンディションで決戦の時を迎えていただきたいですね。というわけで今回は、八王子ロングディスタンスの応援サポーターとしてリポートさせていただきました!
M高史