“遠隔操作”が続いたローマの限界
ディ・フランチェスコ解任。続いてモンチも契約を解消
アメリカを拠点とするパロッタ会長(右)がローマを訪れるのは稀。トッティ(左)の引退で転換期を迎えたクラブにもっと寄り添って、舵を取る必要があるのではないか。写真:Alberto LINGRIA
ユベントスのクラブ首脳と選手の距離感にはクリスチアーノ・ロナウドも驚かされたようだ。その点でダービーとチャンピオンズ・リーグ(CL)で敗れ、監督とSDがチームを去ったローマはどうか。いわば“遠隔操作”の限界が見えてきたのではないだろうか。(文:マウリツィオ・クロゼッティ・訳:片野道郎 2019年3月20日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― ASローマで何が起こっているのだろうか。少し前までイタリアではユベントスに次ぐ第2勢力の筆頭だったクラブが、深刻な危機に陥っている。CLで敗退を余儀なくされた直後の3月上旬には、監督のエウゼビオ・ディ・フランチェスコが解任された。彼を指揮官として選び、守る立場にあったスポーツディレクター(SD)のモンチも、契約を解消してクラブを去った。強化責任者の実質的なこの辞任によっ
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