ドジャース、新たな大型補強が実現する!? 今オフのFA戦略予想は…?【コラム】
獲得には大きなリスクも…?
財政的には前述のジョン・ヘイマン記者の記事においてドジャースに余裕があることが指摘されているが、ペイロールの柔軟性と言う点で支出が固定される長期契約にはリスクが付きまとう。 ソトの契約をざっくり15年6億ドルと仮定すると、2025年の年俸総額は長期契約“だけ”で2億5100万ドルとなり、贅沢税課税ラインの2本目を超過してしまう。 近年のドジャースは贅沢税をガン無視する補強を繰り返しているが、課税ラインをなにも補強せずに超過するのはネクストレベルだ。法人ドジャースの財務情報は公開されていないのでどれほどの補強資金があるかは推測しかできないが、これほどの年俸固定を許容するのだろうか。 また、ソトの争奪戦に参加するのは200億ドルの資産を有するオーナーが運営するニューヨーク・メッツとメジャー最高利益を誇るヤンキースだ。代理人も敏腕で知られるスコット・ボラス氏であり、年俸が市場価値よりも大幅に吊り上げられてしまう可能性が高い。この点からも手を出すのは容易ではない。 ソトがドジャース打線に大きなブーストをもたらすのは確実だ。しかし、大谷やフリーマンの契約とは異なり、大きなリスクもついてくる。大谷とのスポンサー契約と言う金の生る木を手に入れたドジャースにとってもこれは同じだ。ドジャースがこのリスクとリターンをどう判断するかをこのオフ注目していきたい。
ベースボールチャンネル編集部