ドジャース、新たな大型補強が実現する!? 今オフのFA戦略予想は…?【コラム】
ソト加入で“反則級打線”の完成…?
さて、ここからはドジャースとソトの相性を見ていくが、ポジション面では大いにフィットする。いくつかのオプションが考えられるが、一番正直なのはテオスカー・ヘルナンデスとの再契約の代わりにソトを連れてくるものだ。 ソトにはそのままレフトに入ってもらい、打順を微調整すれば出来上がりだ。大谷が投手として復帰し盗塁数も減ることから、ムーキー・ベッツをリードオフに据え、ベッツ、大谷、ソト、フレディ・フリーマンとする。ソトは今季ジャッジの前で打ったことから大谷3番、ソト2番でもよい気がする。 少しアグレッシブに動くなら、ギャビン・ラックスを放出したうえで、セカンドにベッツ、ライトにソト、空いたレフトにはドジャースのトッププロスペクトであるドルトン・ラッシングを据えるのが良い。 ベッツは過去2シーズンにわたり内野・外野を行ったり来たりしているが、コンディション維持のためにセカンド固定がベストならこれが最適だろう。 今季プチ復活を果たしたラックスを交換材料に先発補強をすることもできる。このようにしてフィールド上ではソトは大いにフィットするのだが、果たしてそれがドジャースにとってベストな動きだろうか。
打線はすでに最強クラスだが…?
ドジャースは近年、多くの選手に大型契約を渡しているが、多くの全盛期はここ4,5年で終了する。特にベッツ、大谷、ウィル・スミスの成績下降が顕著になるであろう2028年シーズンあたりで更なる野手補強が必要になる可能性が高い。この時点で37歳のフリーマンの契約は終了している。 あと3、4年で何が起こるかは予想が難しいが、順調にいけばガナ―・ヘンダーソンやエリー・デラクルーズなどの若手大物選手のFA時期が近づく。 さらに2025年シーズンに革命的な活躍をする若手が現れたとしても、年数を待てばトレード可能になる可能性がある。今、年俸$50M級の契約を狙っているとされるソトにリソースを割くより、将来の穴埋めのために準備しておいた方が良い。 更に、これ以上オフェンスを強化する必要があるのかと言う問題もある。2024年ドジャースのチームwRC+(得点創出の多さ)は118で30球団中1位だ。 これはベッツとマックス・マンシーがシーズンの半分近くを故障からの復帰にあて、スミス、ラックスの不振があった上での数値であり、来季になり大きく落ちるということは無いだろう。 そんな中でわざわざ大金を投じてソトを獲得する意味はない。例えばソトを年俸$50Mで獲得するなら$25Mの野手1人と$25Mのエース級先発投手を連れてきた方が効率的だ。しかも2人とも10年級の契約を求めることはないだろう。