「ブーイングしている奴らは黙ってろ!」井上尚弥に倒されたフルトンが1年2か月ぶりの再起戦で観客に“逆ギレ”…ダウンを喫するも2-1判定勝利の採点に観客が不服
そしてフェザー級転級の手応えを聞かれ「いけそうだ」とも語った。 井上に敗れてフルトンの名誉も評価も失墜した。2度再起計画があったが流れた。今回の興行は、スーパーミドル級の3団体統一王者のサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)対無敗のエドガー・ベルランガ(プエルトリコ)がメーンカードだが、フルトンのカードは、PPV枠からも外され、無料放送枠の思い切り前座扱いだった。 プライドを傷つけられ、試合前には「あまりにも無礼な試合構成だ」とその扱いに文句をつけていた。 チームフルトンの体制も見直した。アマチュアの頃から無償でサポートしてくれていて井上戦では、チーフセコンドだったワヒド・ラヒム氏は、マネジェーに専念し、新たにボジー・エニス・トレーナーとコンビを組んだ。 そして試合前には、リング誌のインタビューで井上戦を振り返ってこんな決意を口にしていた、 「オレは自分に対して怒っている。井上戦での私は最高のバージョンではなかった。準備のできていなかった自分自身に怒っているんだ。何も(ベストなら)井上を倒していたとか、彼に勝っていたとは言っていない。ベストのオレなら、あの時(井上戦)の自分のパフォーマンスよりも良かったと思う。だからオレは怒っている。オレは自分自身を見つめ直さなければならなかった。プロとしても個人的にも研ぎ澄ます必要があることをたくさん学んだ。過去にこだわっていないが、今のオレはまったく違う。カストロ戦で見た目から変わった姿をお見せすることに期待して欲しい」 確かにファイトスタイルは、インファイトにも挑むなど好戦的に変貌していた。 しかし、2年前にルイス・ネリに判定負けを喫して、現在WBC世界フェザー級暫定王者のブランドン・フィゲロア(米国)に6回TKOしてから、3連勝中で、WBCで5位、WBAで7位にランキングされているカストロに、フィジカルでは対抗できていなかった。フルトンは、2026年にはフェザー級に転級してくる井上をチャンピオンとして待ち受けて再戦したいという考えでいる。 具体的には10月5日に英国で対戦するWBA世界同級王者のニック・ボール(英国)と同13位ロニー・リオス(米国)の勝者をターゲットにしている。だが、“フェザー級の壁”という問題を突きつけられた。 それでもフルトンは言う。 「またジムに戻り、本来の動きを取り戻して世界タイトルのために戻ってこなければならない」 陣営は12月に、もう1試合、世界前哨戦を挟んで来年にも世界へ挑むプランを練っている。
【関連記事】
- その瞬間に放送禁止用語を発したドヘニー…何かおかしい?7回TKO勝利も本当に井上尚弥は“不調”ではなかったのか
- 「モンスターは奇妙な方法で勝つ」海外メディアは井上尚弥のドヘニーの珍しい腰痛での7回TKO勝利をどう評価したか?
- 一体なぜ?井上尚弥の“名参謀”が明かすドヘニーをまさかの「右足が使えない」“歩行困難”に追い込んで7回TKO勝利した理由とは?
- 井上尚弥が中谷潤人とのビッグマッチ構想に一言!「オレと戦うステージに上がってくる前に“クセもの”拓真という壁がある」
- 「井上尚弥はなぜ私と戦わないのか?」「彼は負けることを恐れている」WBA指名挑戦者のアフマダリエフが12月“対戦回避”のモンスターを過激に挑発!