プロアマ戦に出て最終調整した石川遼＝有馬ロイヤルGC（撮影・鈴木和希）

男子ゴルフの「パナソニックオープン」は19日から4日間、兵庫・有馬ロイヤルGC（7100ヤード、パー72）で開催される。ツアー通算19勝の石川遼（33）＝CASIO＝は18日、プロアマ戦に出場して最終調整した。 北海道で行われた前週の「ANAオープン」の最終日は気温20度を下回るなかでのプレーだったのに対し、今大会の会場がある神戸市のこの日の最高気温は33・1度。気温差は10度以上で「季節が逆戻りしたみたい。ANAのときは気温が低かったので飛距離も急に変わって落ちていた。今大会はそこから戻ることになるので、距離感の調整を含めて回った」と汗を拭った。 前日17日に33歳の誕生日を迎えた石川。「10年前の23歳だったときは、いろんなことにトライしていたが、そこから取捨選択をしてきて、今は同じ方向に時間や集中力をかけられるようになった。自分のゴルフ人生はこれからだと思いたいし、それがモチベーションになっている」と心境を明かした。続けて「32歳のはじめはスイングにフォーカスしていたが、だんだんマネジメントの方にシフトすることができた。少しずつ進んでいる感触はある。33歳のテーマも『コツコツ』ですね」」と見据えた。 今季選手会の副会長を務める石川は、17日の誕生日も理事会に出席。理事会では、パナソニックのリアルタイム音声配信サービス「CHEERPHONE（チアホン）」を使ったピンマイク企画の実施が決まった。会場にいるギャラリーがスマートフォンで会場内のQRコードを読み取ることで、選手とキャディーの会話をイヤホンで聞くことができる試み。 今大会の予選ラウンドの18番で行われる予定で、石川遼、杉本エリック、岩崎亜久竜、阿久津未来也、堀川未来夢、谷原秀人の 6選手がピンマイクを装着する。複数選手によるピンマイク装着はツアー史上初めてで、石川も「そのホールをどう攻めるかが分かるのでおもしろいと思う。ゴルフ観戦の新たな楽しみになってくれたら」と期待を寄せた。