仏ワイン生産、24年は23%減に 悪天候で予想下方修正
[パリ 8日 ロイター] - フランス農業省は8日の月報で、今年の同国ワイン生産量が23%減少するとの見通しを示した。悪天候がブドウ園に打撃を与えており、特にシャンパーニュ地方の被害が深刻だという。 今年のワイン生産量予想を3690万ヘクトリットルとし、前月の3750万ヘクトリットルから下方修正した。昨年を23%下回り、5年間平均より17%少なかった。 1ヘクトリットルは100リットル(標準のワインボトル133本分)に相当する。 月報は「今年は天候不順が特徴で、ほとんどの産地で開花から収穫まで降雨があり、病害が発生して生産量が減少した。さらに、春の霜、夏の白かび病、ひょうによる損失もあった」と指摘した。 昨年は豊作の恩恵を受けた蒸留酒オー・ド・ビー用のワインのほか、全種類が影響を受けたという。 シャンパーニュ地方は今年、主要ワイン産地の中で最も生産量が落ち込み、豊作だった23年を46%、5年平均を31%それぞれ下回った。