【マイルCS】富士S組は勝ち馬、毎日王冠組は惜敗馬を狙え ナミュール、シュネルマイスターに好データあり
京都らしい横一列に広がった激戦を
阪神と京都のマイル戦の違いはなんだろうか。同じ1ターンの外回りだが、京都は3、4コーナー登って下り、直線は平坦。対して阪神は残り600mから200mまで緩やかに下り、最後に急坂が待ち構える。どちらも下りを利用して加速すると、京都はゴールまでスピードを維持できるが、阪神は急坂に阻まれてしまう。仕掛けを待ちたい阪神と、先に仕掛けたい京都。どちらもゴール板まで脚を残さないと勝てないが、そのニュアンスは異なる。 【エリザベス女王杯2023 注目馬】GⅠ級の牡馬相手に善戦、平坦コースで牝馬相手なら力は一枚上だ! SPAIA編集部の注目馬を紹介(SPAIA) 昨年の1、2着セリフォス、ダノンザキッドは仕掛けを待つ形で最後まで伸びてきた。一方、先に動いたソウルラッシュは最後に甘くなり、4着に敗れた。ソウルラッシュは重賞初制覇を飾った阪神開催のマイラーズCではあえて直線一気にかけて勝ち切った。前走京成杯AHは好位から積極策で重賞2勝目を挙げており、これは京都のマイルCSに向けた布石になるのではないか。 昨年、末脚にかけてGⅠを獲ったセリフォスも安田記念は前で流れに乗れた。それぞれが前走のスタイルそのままに挑むようなら、京都らしい横一列に広がった激戦も期待できるだろう。データは20~22年阪神を含む過去10年分を使う。 1番人気【2-1-2-5】勝率20.0%、複勝率50.0%から6番人気【1-0-1-8】勝率10.0%、複勝率20.0%までは大きな差はない。混戦が多いマイルGⅠらしく、上位6頭はどこからでも入れそうだ。穴は8番人気【1-1-0-8】勝率10.0%、複勝率20.0%あたりまで。10番人気以下の好走はない。ある程度候補は絞れても、その順位づけは慎重にしたい。 年齢別では、3歳【3-1-2-30】勝率8.3%、複勝率16.7%、4歳【3-5-4-25】勝率8.1%、複勝率32.4%の二世代が中心だ。ただし、5歳【3-3-4-53】勝率4.8%、複勝率15.9%には注意が必要で、若い馬ばかりで馬券を組むのは危険といえる。