女子はフリーへ調整 表彰台争いは混戦模様 全日本フィギュア
フィギュアスケートの世界選手権(来年3月、米ボストン)代表最終選考会を兼ねる全日本選手権で、20日にショートプログラム(SP)を終えた女子は、首位発進の坂本花織(シスメックス)や3・34点差の2位で追いかける16歳の島田麻央(木下グループ)、3位の千葉百音(木下アカデミー)らが21日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで調整し、22日のフリーに備えた。 坂本は曲をかけた練習ではジャンプが乱調だったが、動きを入念に確認した。島田は大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転トーループを着氷するなど、好調ぶりをアピール。千葉はプログラム全体を丁寧に滑った。 SPは大会3連覇中の坂本が78・92点と貫禄を示した。グランプリ(GP)ファイナルは3位にとどまり、帰国後も胃腸炎を患ったが、急ピッチで大一番に合わせてきた。4連覇が懸かるフリーへ「全力で滑りたい」と力を込める。一方、決めれば高得点の大技を持つ島田には爆発力がある。タイトルは意識せず、「練習通りを試合で出したい」と自然体で臨む。 表彰台争いは混戦模様で、SP6位の青木祐奈(MFアカデミー)までが70点超え。GPファイナル2位の千葉は安定感が光り、2022年北京冬季五輪代表でSP4位の樋口新葉(ノエビア)も調子を上げている。白熱した戦いとなりそうだ。(久保まりな)