ジョージアで反欧米派大統領が就任 強権化加速の恐れ
南カフカス地方の旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)で29日、14日の大統領選(任期5年)で選出されたサッカー選手出身の前国会議員で、反欧米派のカベラシビリ新大統領の就任式が行われた。タス通信が伝えた。 同氏は強権・親ロシア色を強めるコバヒゼ首相の政権与党「ジョージアの夢」が擁立。親欧米派のズラビシビリ前大統領の退任により、ジョージアの強権化がさらに進む可能性がある。同国の親欧米派勢力は29日、カベラシビリ氏の就任に抗議するデモを行った。 ジョージアは昨年末、「欧州連合(EU)加盟候補国」になった。しかしその後、「夢」の強権化を問題視したEUは加盟手続きの一時停止を発表。コバヒゼ氏も対抗措置として今年11月、加盟交渉の凍結を表明した。(小野田雄一)