ドローンショーで“地方発・世界と戦えるスタートアップ”に 未来のエンタメを模索する中で感じた「地方都市」の可能性【DIG Business】
空からの動画撮影や、農業・物流など、さまざまな分野での活用が進むドローン。 中でも成長著しいジャンルの一つが、エンタメの分野だ。 【写真を見る】ドローンショーで“地方発・世界と戦えるスタートアップ”に 未来のエンタメを模索する中で感じた「地方都市」の可能性【DIG Business】 石川県金沢市にある日本初の“ドローンを使ったショー”を行う会社。 創業からわずか4年で、200件近いショーを手掛け、いまや全国の企業や自治体から引っ張りだこの急成長ビジネスに。 3月16日の「北陸新幹線 金沢―敦賀間開業」の日にも、北陸の空を彩った。 企業の思いや開発秘話を深掘りする企画『DIG Business』。東京ではなく、あえて“地方発”でエンタメのスタートアップに挑戦した山本雄貴代表にヒットの裏側をインタビューした。 ■「地方にこそピッタリ」な“未来のエンタメ” 山本代表 「ドローンショーを一言で言うと、未来のエンタメです。初めて見た方はみんな目をキラキラさせますよ。僕もその1人でした」 ドローンショーとは、LEDライトを搭載した大量のドローンをあやつり、夜空やインドア空間でイルミネーションを描く演出。1670万色もの光が織りなす鮮やかで壮大なショーは、SNSとの相性も良く拡散力は抜群だ。 JリーグやBリーグといったスポーツの記念イベントのほか、最近ではウルトラマンやエヴァンゲリオン、鬼滅の刃といった大人気コンテンツとコラボするなど話題を呼んでいる。 このドローンショーを企画・運営する会社を日本で初めて立ち上げたのが、金沢市に本社を置くスタートアップ、ドローンショー・ジャパン代表の山本雄貴さん(40)だ。 山本さんが起業したのは今回のドローンが初めてではない。 大学で経営工学を学んだ山本さんは、新卒でメガバンクに入社したが、“いつかは起業したい”との思いから、休日など空いた時間を使いもっぱらビジネスプランの策定に励んだ。 自信があるものができ上がると、投資家とのマッチングイベントに出向き、プレゼンを繰り返していた。 入社から丸1年で銀行を退社し、オンラインの図書館サービスの会社を起業。その後も占いアプリやフリマアプリ、ライブ配信アプリなどのインターネットサービスを立ち上げ、5社目では目標の一つであった東証マザーズへの上場も果たした。