世代別代表では圧巻も…。A代表で輝けなかった日本人10人。五輪やユースで主力だった男たち
MF:原川力 生年月日:1993年8月18日(30歳) 所属クラブ:FC東京 2024リーグ戦成績:4試合1得点0アシスト 原川力は、京都サンガF.C.の下部組織で育ち、2012年にトップ昇格を果たした。なかなか出場機会を得ることはできず、2014シーズンに愛媛FCに期限付き移籍で加入して出場機会が増え、U-21日本代表に呼ばれている。 これを機に世代別代表からコンスタントに声がかかるようになった原川は、リオデジャネイロ五輪出場権が懸かった2016年のAFC U-23選手権に出場し、準決勝のイラク代表戦では、後半アディショナルタイムに強烈なミドルシュートを決めて、劇的な勝ち越しゴールを記録した。この勝利でリオ五輪行きを決めると、原川も本大会のメンバーに入っている。 精度の高いキックと展開力を武器に、存在感を見せた原川は、セレッソ大阪に加入直後の2021年3月にA代表初招集を受けた。しかし、負傷によりデビューの機会は訪れずに終わっている。その後はセレッソ大阪で出番が減り、インパクトは薄れた印象があるため、再び声がかからないのも仕方ないところか。
FW:オナイウ阿道 生年月日:1995年11月8日(28歳) 所属クラブ:オセール(フランス) 2023/24リーグ戦成績:27試合9得点0アシスト オナイウ阿道は、埼玉県の正智深谷高校で全国高校サッカー選手権に出場して注目を集め、2014年にジェフユナイテッド千葉に加入してプロ入りした。同年、U-19日本代表に選出されている。 その後は、2016年に開催されるリオデジャネイロ五輪のメンバーに入るための競争が始まった。プロ2年目から千葉で出場機会が増えて代表入りをアピールすると、2016年1月に開催されたAFC U-23選手権に参加。中島翔哉、浅野拓磨、鈴木武蔵、久保裕也といった選手たちとチームの攻撃をけん引して大会優勝に貢献し、五輪への切符も手にした。 しかし、本大会のメンバーには残れず、バックアップメンバーという形で登録されたのみで、リオ五輪の舞台には立てなかった。 その後、Jリーグで実績を積んだオナイウ阿道は、2021年にA代表デビューを飾り、6月15日に行われたワールドカップ予選のキルギス戦ではハットトリックの大活躍だったが、チームに定着することはできなかった。 同年夏にフランスへ移籍したオナイウ阿道は、今季からフランス2部のオセールでプレーしており、今季リーグ戦で9得点を挙げている。抜け出す動き出しも混戦で競り合う強さも魅力で、様々な得点パターンを持っているだけに、これからA代表で輝く機会が与えられても不思議ではない状況だ。