【木原実気象予報士が解説】今後の梅雨前線は? 日本海側では大雨も… 富士山・静岡県側では山開き 登山時の注意点は?
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10日も厳しい暑さが続く中、活発な梅雨前線の影響により大雨になった所もありました。今後の天気について、気象予報士の木原実さんが解説します。 木原実気象予報士 「週間予報を見てみると、これまで強かった太平洋高気圧の勢力は弱まり、梅雨前線が南下するため、梅雨末期のような大雨になる所もありそうなんです。北日本や東日本は11日の明け方にかけて、雷を伴った激しい雨の降る所がありそうです。西日本でも大雨になるおそれがあり、土砂災害などに厳重に警戒してください」 「12日(金)以降も大雨のおそれがあります。週明けにかけての3連休も梅雨空が続きそうです。ただ、その後、再び太平洋高気圧の勢力は強まり、来週半ば以降は、一気に梅雨明けの可能性もあります」 ◇ 山崎誠アナウンサー 「週末は3連休で全国的に梅雨空も続く中、これからレジャーの季節がやってきます。そんな中、10日、富士山の静岡県側で山開きを迎えました」 木原気象予報士 「山の天気は変わりやすいので、登山も注意が必要ですね」 山崎アナウンサー 「近年、富士山ではリスクを考えずに一気に頂上を目指す“弾丸登山”や、外国人観光客などが押し寄せる“オーバーツーリズム”も問題になっています。一足早く、山開きを迎えた山梨県側でも、多くの外国人観光客の姿や軽装で登山に向かう人の姿もありました」 「こうした問題を解決しようと、山梨県側では今年から1日の登山者を4000人に制限するなど登山規制が導入されました。また静岡県側でも、今年から、登山者が任意で事前に登山ルートや宿泊予約の有無などを登録するシステムが導入されました。登録の際に協力が呼びかけられているのが、事前学習です」 「このシステムでは、ルールやマナーなど動画を見て、事前に学ぶことが求められ、たとえば、転倒を防ぐための登山靴や雨具などの必須アイテムに加えて、気候に合わせて脱ぎ着できる服装などが紹介されています。夏場ですが、防寒具も必須アイテムになっています。木原さん、山の気温は夏場でも注意が必要ですからね」 木原気象予報士 「はい。地上は10日も猛暑日の所が出ています。富士山に近い静岡県富士市では10日、30.1℃と真夏日になりましたが、10日の富士山の頂上の最高気温って何℃だと思いますか?」 陣内貴美子キャスター 「私、実は25~26年前のこの季節に富士山に登りました。そのとき、かなり寒かったので…多分10℃なかったと思います。7~8℃だと思います」 木原気象予報士 「正解はなんと6.5℃。地上とは20℃以上も違うのです。山の天気は変わりやすく、とにかく山頂は真冬ですから、夏山という言葉に惑わされずに、十分に気を付けて、事前の準備をして登るようにしていただきたいと思います」 山崎アナウンサー 「週末は3連休と多くの人が訪れることが予想されますが、事前の準備はもちろん、気象情報はこまめに確認するなど安全な登山を心がけてください」