米国株式市場=ナスダックが初の1万7000突破、エヌビディア高い
Abigail Summerville [ニューヨーク 28日 ロイター] - 米国株式市場は、ナスダック総合が初めて1万7000を突破した。米半導体大手エヌビディアの上昇が寄与した。一方、米債利回りが上昇する中、S&P総合500種は小幅高、ダウ工業株30種は小幅安となった。 エヌビディアは7%上昇。他の半導体株も連れ高となった。フィラデルフィア半導体指数は1.9%高。 S&P主要セクターでは情報技術が上げを主導する一方、ヘルスケアと工業の下げがきつかった。 米国債市場で入札がさえず利回りが上昇する中、米株市場は午後に下げ足を速めた。 LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「入札が低調な結果となり国債利回りが上昇し、(株式)市場がネガティブに反応した」と指摘。 市場は、利回りが上昇して経済を圧迫し米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに影響を与えることを望んでいないと語った。 今週はFRBが物価目標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数が発表される。 ダラー・ゼネラル、アドバンス・オート・パーツ、ベストバイなど複数の小売り企業の決算発表も予定されており注目される。 アップルは4月の中国でのiPhone販売台数が前年同月比52%増加。これを受けて株価は一時上昇したが、終盤に上げ幅を縮小しほぼ横ばいで引けた。 ゲーム販売のゲームストップは約25%急伸。同社は24日、4500万株を売却し9億3300万ドルを調達したと発表した。 石油大手ヘスは28日開催した株主総会で同業シェブロンによる530億ドルでの買収案が承認されたと発表。株価が0.4%上昇した。シェブロンは0.8%高。エクソンモービルも1.3%上昇した。 ナスダックでは値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.34対1の比率で上回った。ニューヨーク証券取引所でも1.75対1で値下がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は119億1000万株。直近20営業日の平均は123億2000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 38852.86 -216.73 -0.55 39028.99 39028.99 38706.14 前営業日終値 39069.59 ナスダック総合 17019.88 +99.09 +0.59 16988.32 17032.66 16917.51 前営業日終値 16920.79 S&P総合500種 5306.04 +1.32 +0.02 5315.91 5315.91 5280.89 前営業日終値 5304.72 ダウ輸送株20種 14995.12 -87.82 -0.58 ダウ公共株15種 921.46 -4.65 -0.50 フィラデルフィア半導体 5317.87 +96.95 +1.86 VIX指数 12.92 +0.56 +4.53 S&P一般消費財 1426.67 -1.31 -0.09 S&P素材 572.50 -2.29 -0.40 S&P工業 1038.50 -13.27 -1.26 S&P主要消費財 816.48 -6.95 -0.84 S&P金融 683.31 -7.61 -1.10 S&P不動産 232.32 -1.47 -0.63 S&Pエネルギー 701.55 +7.48 +1.08 S&Pヘルスケア 1659.75 -20.97 -1.25 S&P通信サービス 299.42 +1.39 +0.46 S&P情報技術 4086.66 +55.51 +1.38 S&P公益事業 361.17 -0.43 -0.12 NYSE出来高 9.67億株 シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38970 + 120 大阪比 シカゴ日経先物6月限 円建て 38960 + 110 大阪比