【バスケ】“下剋上ストーリー”は終わらない 広島ドラゴンフライズ、堅守と3Pで崖っぷちから1勝1敗のタイに戻す
“広島プライド”で初優勝をつかめるか
攻守ともにチーム全員で戦い、逆転する展開が多い広島だが、「後半の強さの秘密」を問われた山崎は「秘密にはしてないですけど…」と少しおどけた後、頼もしい言葉を続けた。 「僕たちには『広島プライド』という最後まで諦めない気持ちあります。どんなことがあっても屈しない魂が選手全員に備わってます。『広島プライド』という言葉はあまり知られてないと思うんですけど…(笑)。その諦めない気持ちが要因かなと思います」 Bリーグ2023-24シーズンの最後を飾る運命の第3戦は、28日午後7時5分、横浜アリーナでティップオフする。 エースガードの寺嶋良が3月上旬に負傷離脱した後、メインのガードとして頼もしい活躍を見せている中村拓人は「スタートになったからといって僕の中では大きく変わることはありません。100%のパフォーマンスをすることだけに集中しています。最後の第3戦でゲームは終わりますけど、その気持ちは強く持ってやりたいなと思います」と意気込む。 レギュラーシーズンの最終盤で接戦を勝ち切る粘り強さを身に付け、熾烈なワイルドカード(WC)争いを制してWC1位でCS進出を果たした広島。クォーターファイナルで中地区1位の三遠ネオフェニックスを倒し、セミファイナルでは西地区1位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズを破った。さらにファイナルという大舞台で2連覇を狙う王者・琉球をも撃破し、クラブ初優勝という最高の結果で下剋上ストーリーを完遂できるか。 屈強な“広島プライド”を宿した選手たち。奇跡を起こす準備はできている。
長嶺 真輝