補聴器を着けてくれない母 どうすれは着けてくれる?【よろず相談室】
広島市西区の60代男性からの相談です。 「1人暮らしをしている90歳の母は、耳が遠いにもかかわらず補聴器を着けようとしません。テレビの音量も大きく、会話もなかなか通じず一苦労です。周りが言っていることも聞こえていないのは確かで、適当に返事をしています。周囲とコミュニケーションがとれないと認知症になりやすいと聞くので、補聴器を勧めているのですが、格好が悪いとか煩わしいという理由で抵抗があるみたいです。目の悪い人が眼鏡をかけるのと同じだと思うのですが…。母親を納得させる良い方法はありますか」 【チェックシート】聞こえのセルフチェックをしてみよう
★必要と思う機会を
デイサービスなど人の多い場所を体験してもらってはどうでしょう。1人暮らしだと聞こえづらくても困ることがなく、補聴器の必要性が低いのかも。私の父も耳が遠く、びっくりするような大声で話します。返事も適当にしているようですが、若い頃より笑顔が増えて幸せそうです。(広島市南区・主婦・53歳)
★機能や色 楽しんで
私の母も昔は補聴器を嫌がっていましたが、今では毎日利用しています。きっかけは耳鼻科に紹介してもらった補聴器センターの担当者と気が合ったことでした。最近の補聴器は音楽が聴けたり、操作が簡単だったりするそう。髪色になじむカラーのものを選ぶ人もいるようです。母は自分の肌の色に近いベージュにしていました。(中区・会社員女性・57歳)
★違う理由あるかも
私の祖母も最初は必要ないと言っていました。理由を聞くと、年金生活でいつまで長生きできるか分からないのに、高額なものは不要だと思っているよう。そこで、私から手頃な価格の補聴器をプレゼントしました。孫からの贈り物となると使わないわけにはいかないと着けてくれました。補聴器をためらう理由も表面上と本音では違うかも。時には手を替え品を替え説得してみてはどうでしょう。(廿日市市・看護師男性・40歳)
★うちは諦めました
私の母も会話中に何度も聞き返します。妹夫婦が集音器を贈りましたが、使うのが面倒のようで枕元に置いたままです。新しいことに挑戦するのが面倒なんでしょう。強く勧めてもこちらが疲れるばかりです。うちの場合は諦めました。(尾道市・主婦・63歳)
中国新聞社