広島・坂中の貞永監督「本当に恵まれた陸上人生」 ジュニア時代から指導の教え子ら導き過去最高の4位 全国中学校駅伝
小学生から走りを教えてきた生徒たちとの挑戦が終わった。15日に滋賀県であった第32回全国中学校駅伝。6区、18キロで争った男子の坂(広島)はトップと56秒差の58分13秒で、9年ぶり3度目の全国舞台で過去最高の4位に入った。貞永隆佑監督は「監督になって初めて全国に連れてきてもらい、感謝しかない」とねぎらった。 貞永監督は広島・世羅高1年時に全国高校駅伝で優勝。青学大3年時は箱根駅伝で5区を担い、往路優勝のゴールテープを切った。2019年から広島県坂町の職員となり、22年から坂中職員として監督を務めている。 この日、走った6人中、5人が坂町のジュニアチームで指導してきた間柄。「高校時代は先輩に導かれ、大学時代は急なエントリー変更で走らせてもらった。そして、教え子を中学1年の時から受け持つことができ、本当に恵まれた陸上人生」と振り返る。 本番では実力的に「優勝を狙える力はある」と見ていた。17位発進で苦しいレース展開を強いられ、一時、2位に浮上するも最後は4位。「監督としての経験が足りず、選手の力を本番で出してあげられなかった」という。アンカー主枝史成は「最後は優勝で終わりたかった。練習メニュー一つ一つに意味があることを学び、ここまで育ててもらいありがとうございました」。悔しさと感謝が入り交じった。
中国新聞社