黄金世代15人目の優勝者となった天本ハルカ。彼女が大切にする師からの教えとは?
天本ハルカ、1つめの大事:スクエアであること
クラブを握ったばかりの少女が叩き込まれたのは、スクエアの感覚。本格的な上達を目指す天本に、当時のヘッドコーチである近藤元治さんは“真っすぐ”の大切さを事あるごとに説いたという。 「近藤先生は『僕はドローヒッターが好きで遥香もドローが合うだろうけれど、球の曲げ方を知るには、真っすぐ飛ばす方法を知らないといけない』とよく言っていました。 試合やプレッシャーのかかる場面でストレートボールは右にも左にも行くリスクはあります。ただ、これを知らないとドローやフェードがなぜ出るかは理解できません。 その後スウィングは伊澤(利光)さんに教わることになりますが、悩んだら立ち戻る基準として、先生の教えは今でも強く私の中に残っています」 フェード全盛ともいえる現在も師匠から教えてもらったドローを貫くが、アドレスやグリップはほぼスクエア。つかまえ方さえ知っていれば、ニュートラルなポジションのほうが安定したドローボールを打てるというわけだ。
●わき腹の縮み具合を左右均等にすると体の形が崩れない 調子を崩すと軸が左に傾くという天本の真っすぐ立つコツは、左右のわき腹の形を同一にすること。 「こうすることで、肩のラインもスクエアになります」(天本)
●左右均等でないと軸が傾く 右わき腹のほうが縮んでいれば右に、左わき腹が縮めば軸は左に傾く。 「調子が悪くなると打ち出しに意識が向きすぎます。そういうときはわき腹を意識してください」
●ち球はドローだがグリップはスクエア ジュニア時代からのドロー打ちといえばストロンググリップが定番だが、意外にも天本はスクエアグリップ。 「スクエアに握り、腕のローテーションで球をつかまえるというのが、近藤先生の教えでした」(天本) === PHOTO/Tsukasa Kobayashi THANKS/ザ・クラシックゴルフ倶楽部、ハミングバードゴルフガーデン ※週刊ゴルフダイジェスト2024年8月13日号「天本ハルカ 私を育てた“ゴルフの大事”」より一部抜粋
週刊ゴルフダイジェスト