リラックスした表情で練習する松山英樹。右は丸山茂樹＝千葉・アコーディアゴルフ習志野CC（撮影・萩原悠久人）

米男子ゴルフツアーで唯一の日本開催となる「ZOZOチャンピオンシップ」は24日から4日間、千葉・アコーディア習志野CC（7079ヤード、パー70）で開催される。22日は公式練習日で、2021年大会覇者の松山英樹（32）＝LEXUS＝は9ホールをプレーするなどして調整。銅メダルを獲得したパリ五輪後初めてとなる国内での大会出場で、自身初の年間3勝目を目指す。 ★「よっしゃ」とガッツポーズ 練習日からチケット販売があり、秋の習志野には1700人を超えるギャラリーが詰めかけた。松山は18番（パー5）で3打目を寄せてバーディーを奪うと、小さくガッツポーズ。冗談交じりに「よっしゃ」と笑い、観客を沸かせた。 「（五輪と）同じようにやらないといけないプレッシャーはある。もちろん優勝を目指してやるが、そうじゃない目標もある。自分がやりたいことをどこまでやったらいいか、しっかり検討しながら結果につなげたい」 米ツアーが主戦場の久常涼とともに、グリーン周りなどを入念に確認した。米ツアー3勝の丸山茂樹も帯同してのリラックスムード。昨年11月の「ダンロップ・フェニックス」以来となる日本での試合へ、「フェアウエーキープしないと厳しい戦いになる」と、攻略のポイントを挙げた。 今季は2月の「ジェネシス招待」で2年ぶりの米ツアー9勝目。その後パリ五輪で銅メダルをつかみ、8月のプレーオフシリーズ「フェデックス・セントジュード選手権」で節目の10勝目を飾った。シーズン3勝こそ2016―17年に挙げたが、年間3勝はない（16、17、21年が2勝）。9月の団体対抗戦「プレジデンツカップ」以来、約1カ月ぶりの実戦で、初の年間3勝を目指す。 19年から大会を主催する衣料品通販大手ZOZOと米ツアーの6年契約は今年で終了。米ツアーは来年以降も日本での開催を目指すが、「ZOZO―」は〝ラストマッチ〟だ。「やっぱり日本でプレーすることは、楽しみな僕のイベントの中の一つなので、頑張りたい」。松山の一打に熱狂する4日間が始まる。（阿部慎） ★ホスト・大西は「結果で恩返し」

米下部ツアーで今季ポイントランク25位に入り、来季米ツアーの出場資格を得ている大西魁斗は、3年連続3度目の出場。過酷な米下部ツアー生活を「慣れるのに時間がかかった。つらい2年間だった」と振り返った。所属先のZOZO主催のホストプロとして臨む舞台だけに、気合は十分。「結果で恩返しがしたい」と意気込んだ。