スタバもマックもほぼ2倍、一風堂は3000円超え? 金銭感覚も狂う米ニューヨークの別世界ぶり
◆「世界で最もホテルが高い都市」ながらコスパ的には微妙
ニューヨーク中心部にある一般的なホテルは軒並み高い。イギリス・ロンドンと並んで「世界一高い」とはよく言われるが、特に今回訪れた12月はホリデーシーズン。ニューヨークの街が最も華やかに彩られると同時に、世界中から観光客も多く訪れるため、年間を通じて最高値に近かった。
▼中心部は3つ星でも週末10万円超え
例えば、グランドセントラル駅そばのハイアット・グランド・セントラル・ニューヨークの場合、1室あたりの金額が12月は平日6万円台、週末ともなると10万円台。なお、1月に入ると旅行の閑散期で3万円台まで下がる。
▼高い割に設備の充実度は低め
ホテルの設備は、日本人からするとかなり高いわりに充実しているとは言い難い。4つ星ホテルでも客室に湯沸かしポットやコーヒーはなく、歯ブラシも当然ない。冷蔵庫の中身も空で、ミネラルウォーターもない。そしてベッドのシーツには、よく見ると穴が開いていた。 また、ホテルに2基あったエレベーターの片方が故障中なのかずっと動かず、1基のみの稼働では待ってもなかなか来ないか、やっと来ても乗れないことが続いた。結局、泊まっていた3階から1階まで重いスーツケースを持って階段で昇降する羽目になり、週末だったので修理業者が手配できないのか、週明けまでそのままだった。
◆ニューヨーク「トイレ」事情、きれいなトイレに行列
旅行者にとって、海外での心配ごとの1つがトイレだろう。ニューヨークの場合、公衆トイレが少ないか、もしあっても治安を考えると利用すべきでない。 カフェやレストランを利用する時にトイレも必ず行っておくか、ショッピングモールなどのトイレをよく使った。 新しいショッピングモールはトイレもきれいな方で、どの階のトイレも軒並み長い列ができていた。スターバックスでは「リザーブ ロースタリー」など大きめの店舗は地下にトイレがあったが、通常店舗にはトイレがなかった。旅行客が市中で気軽に使えるトイレの絶対数が少ないため、まだ清潔感あるトイレに人気が集中していた印象だ。 また、トイレットペーパーは基本備え付けてあるが、温水洗浄便座は当然ながら皆無。日本から持参した携帯用おしり拭きは、意外なほど重宝した。