菅野志桜里氏「モーニングショー」めぐる玉木雄一郎氏の主張いさめる「憲法感覚よろしくです」
元衆院議員で弁護士の菅野志桜里氏は26日までに自身のX(旧ツイッター)を更新し、国民民主党の玉木雄一郎代表(役職停止中)がテレビ朝日の情報番組の報道に関連してXに投稿した内容を、いさめた。 【画像】玉木雄一郎氏の主張をいさめた菅野志桜里氏のX投稿 玉木氏は23日の投稿で、国民民主党が訴える「年収103万円の壁」引き上げをめぐるテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」での報道内容に反論。番組内で指摘された一部の内容について「一方的に報じるのはバランスを欠いていると思いますし、悪質な印象操作だと感じます」「せめて違う意見を反論できるコメンテーターか、私でもいいので番組に呼んでいただけないでしょうか。先週放送された読売テレビの『ウェークアップ』は呼んでいただきました」と指摘し「一方的な批判が続くようなら、それは放送法4条『意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること』の趣旨にも反すると思います」と、つづっていた。 菅野氏は24日の投稿で、玉木氏が放送法4条に触れた部分に関して「玉木さん。政治家が放送法4条を持ち出して番組をけん制するのは控えるべきと思う」と指摘。自身が民進党の衆院議員時代、放送法4条と表現の自由を定めた憲法21条の関係について、報道の自由やメディア規制の観点から安倍晋三首相(当時)に質問した経緯を念頭に「むかしむかし、4条の政治的公平を『1つの番組でも判断できる』と変更した高市答弁がありました。私質問者だったからよく覚えています。でもその後総務省は『極端な場合も含めて放送局全体で判断しますね』としらっと元の解釈に戻してるんですよね。高市答弁は安倍政権下の一時の勇み足ということにしたわけです」と記した。 その上で「なのでモーニングショーにしてもウェークアップにしても、1つ1つの番組に注目して政治的公平の有無を評価するのは過度のメディア介入になるからやりません、というのが政府のスタンスです。分かった上でだから『放送法4条の『趣旨』に反する』と書いたにしても、その前提となる4条の解釈自体が憲法21条の趣旨に反する可能性があります」とも主張。「何より玉木さんには、放送法4条を持ち出してメディア批判する政治家であってほしくないのよね。憲法感覚よろしくです」と記した。投稿は日英2カ国語でつづられた。 民進党時代、同僚だった菅野氏の指摘に、玉木氏は「気をつけます」とコメントで応じた。