【ランキング】「学園祭グランプリ」 首都圏ナンバー1大学はどこ?
大学を知るきっかけに
かつては人気タレントを招いて、ステージ企画を中心とした「華やかなお祭り」という印象が強かった学園祭ですが、近年は大学の特色を前面に出し、学生活動の発表の場として原点回帰する傾向があるようです。 「街を挙げて盛り上がる早稲田祭、国際色豊かな外語祭など、23年の投票結果からも、大学の魅力や特色をコンテンツとして表現することがトレンドになっていると感じます。コロナ禍で制限された学園祭を経験し、学生たちが改めて学園祭を開催する意義を考えるようになったことも影響しているのではないでしょうか」(武智さん) 実際に学園祭の会場を歩くと、多種多様なサークルや部活動、ゼミが展示発表をしていて、大学進学後の学生生活を垣間見ることができます。所属学科での学び以外の「好きなこと」に熱中し、深掘りしている大学生の姿を目にすることは、高校生にとってリアルな大学を知り、世界を広げるきっかけにもなります。 「大学を知るイベントとしてオープンキャンパスがありますが、学園祭の方がより学生が主体的に活動しているので、オープンキャンパスでは伝わらないリアルな学生生活を感じることができます。志望校選びのヒントや受験に対するモチベーションにもつながると思うので、ぜひ学園祭に足を運んでください」(佐溝さん) 学園祭グランプリは今年度から各大学の学園祭実行委員会とコラボし、学園祭PRイベント「学園祭応援プロジェクト わたしたちの学園祭2024」へとリニューアル。10月には、学習院大学・駒澤大学・上智大学・津田塾大学・日本大学芸術学部・一橋大学・明治大学・立教大学が参加し、サークルや団体によるパフォーマンスも交えて、各学園祭の魅力をアピールしました。 (文=加藤 徹)
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