【ランキング】「学園祭グランプリ」 首都圏ナンバー1大学はどこ?
「早稲田祭」が初のMVP
総合710点を獲得し、MVPに輝いたのは早稲田大学「早稲田祭」です。最も高く評価されたのは大学の独自性(234点)で、他大学に100点前後の差をつけています。 早稲田祭が行われる11月初めの2日間は、早稲田キャンパスと戸山キャンパスを結ぶ道路を歩行者天国にしてパレード企画が行われます。「車両規制など、警察や地域の方々との強固な連携が早稲田大学ならでは」と審査員から高い評価を得ました。また、食屋台や近隣飲食店の廃油を再利用したエコキャンドル企画や、ゴミを分別回収してリサイクル率70%を達成するなど、SDGs視点でも部門別2位に評価されました。 「早稲田祭2023」運営スタッフ代表として約700人の運営スタッフを率いた佐溝眞行さん(政治経済学部4年)は、早稲田大学として初のMVPを受賞した喜びを語ります。 「4年ぶりに入場者を制限することなく開催でき、2日間で約20万人が来場しました。早稲田大学には外国人留学生を含めて4万人の学生がいて、部活動やサークル、ゼミを通じた学生の自主活動も活発です。大学の多様性や学生街としての地域とのつながりといった『早稲田文化』の魅力が認められ、うれしかったです」
「らしさ」表現した企画が高評価
第2位には、総合704点の東京外国語大学「外語祭」が選ばれました。国際視点(279点)では断トツの得票を集め、地域活性化でも高い評価を得ましたが、総合得点でわずかに及ばず、通算4度目のMVP獲得を逃しました。外語祭は学生が専攻する地域の料理店の出店や、専攻言語を使った「語劇」の上演など、国際色豊かな企画が豊富で、「30種類の国と地域の食を体験できるのは外語祭だけ」と高く評価されました。また、世界の民族衣装体験、外国語の絵本の読み聞かせなど、子どもを対象にした体験型コンテンツにも大学の特色が反映され、地域活性化でも部門別トップの191点を獲得しています。 第3位には、個性豊かな研究発表で「さすが理系大学」と学生審査員をうならせた東京工業大学(現・東京科学大学)「工大祭」が選ばれました。大学の独自性で「大学祭における『学び』のコンテンツに関しては群を抜いている」という高い評価に加え、SDGs視点で部門別トップの201点を獲得。地域の人が出品するフリーマーケットや商店街とのコラボレーション企画など、地域活性化でも部門別2位と健闘しました。 第4位には、大学の独自性と国際視点の2部門で2位の得票を集めたお茶の水女子大学「徽音祭(きいんさい)」が入りました。「附属校に通う児童・生徒が多く集まる温かい学園祭」「食物栄養学科など珍しい学科の出店や、工作企画など来場者への配慮が行き届いている」など、大学の校風を表す多彩なコンテンツが、多くの審査員の支持を集めました。