ヤクルト・村上をドラフトで巨人がクジを引いていたらどうなっていたのか。さて高松商高の浅野クンはどうやろ?【岡田彰布のそらそうよ】
村上のすごさは何より集中力の高さやと思う
オレは三冠王は確実に獲ると思うよ。それくらいすごい打者になったよ村上は。もしドラフトのクジで巨人になっていたら、今ごろどうなっていたかな? と村上の打席を見ながら思うことがあるんよ[写真=松田杏子]
今週はまず「最も旬な選手」のことを書くことにした。ヤクルトの村上(村上宗隆)である。9月6日、オレは甲子園にいた。解説の仕事で阪神対ヤクルト戦を見た。 そこで衝撃の52号を放った。相手は最多勝を狙う阪神の青柳晃洋だったが、この対決、まずは伏線があった。4回表、ヤクルトが先制のチャンスを迎えた。一、三塁で村上の打席。カウントは3ボールになった。オレは、ここは四球、それも申告敬遠でもいいと考えていたら、阪神バッテリーがストライクを取りに甘いコースに投げたではないか。まあ、よくホームランにならなかった、と思える球だったが、村上は逃さずライトにタイムリー。1点を先制したのだ。 いまの村上には勝負を避けることも有効な対策になる。もちろん村上のバッティングを見たいファンの気持ちは大切にするけど、対戦チームがCS圏内で争っている場合、作戦として勝つためのもの。そんな割り切りが必要と感じていた。 そこまでの選手になった。いまの村上に怖いものはない。ということで青柳から放った52号はホンマ、すごいホームランやった。球場に響く打球音がエグいものやった。甲子園の左中間の深いところにもっていったパワーはえげつないものやった。 さあ、これから先、どこまで本数を伸ばすのか。60本も見えてきたが、彼のどこがすごいと聞かれれば・・・
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週刊ベースボール