【ドラフト会議】明大・宗山 楽天1位にも表情を変えなかった理由 仲間を気遣う「そこまでは平常心で」
プロ野球ドラフト会議が24日、都内のホテルで行われ、明大の宗山塁内野手(4年=広陵)はドラフト1位で西武、楽天、広島、日本ハムソフトバンクの5球団が競合し、楽天が交渉権を獲得した。 【画像・一覧】ドラフト12球団支配下指名確定選手 今ドラフト最多の5球団から指名されても、楽天・森井球団社長が当たりクジを引き当てても表情を変えなかった。その理由を聞かれると「正直ここまでの球団に指名していただくとは、イメージはあったが、指名された瞬間はびっくりした。驚きがあった。表情に出さないようにいつも通り平常心でいようと思っていた」と説明し、「どこの球団になってもそこでとにかく頑張るだけという気持ちでいました」と続けた。 平常心を貫いたのには理由があった。「自分のドラフトでもあるんですけど、いろんな選手が指名を待っていて、自分の同級生も、高校の同級生や後輩も指名を待っている状態だったので、そこまで指名されてから、本当の意味で安心できると思ったので、そこまでは平常心でいようと思っていました」とチームメートや仲間たちへの気遣いを口に。 楽天のイメージについて「若い選手からベテランの選手までレベルの高い選手(がいる)」と印象を語り、「仙台については行ったことがないので、仙台に行って好きなものを見つけていきたい」。話をしたい人として遊撃のレギュラーである村林を挙げ、「内野手の方には積極的に話を聞きに行きたいと思います」とした。 「まずは開幕から試合に出たいという思いが強い。新人王も目標にやっていきたいと思います」と目標を掲げた宗山。明大出身で対戦したい選手を問われると「森下選手は打席で対戦して打ちたいと思います」と5年先輩の広島・森下への挑戦へ意欲を見せた。 楽天で2011~14年に監督を務め、13年には初の日本一に導いた星野仙一さんは明大の大先輩。「自分が何か言えるようなことがないくらい偉大な先輩なので、野球も人としても社会に出て磨いていきたいと思います」と星野さんへの思いを語り、「優勝した年は幼少期で、日本シリーズも見ましたし、1番は球団やファンから愛される選手を目指していきたいと思います」と目標を語った。