【一問一答】「固まったのはことし7月すぎ」和田毅投手が現役引退 会見で決断語る 福岡ソフトバンクホークス
一番の思い出を問われ「22年あるんでね」と笑顔で考えた上で「すべてが思い出ですし、新人の頃は日本一を1年目で経験させてもらいましたし、いまじゃ絶対無いと思いますが、先発で完投で胴上げさせてもらった。いま考えたらルーキーで胴上げ投手ってあり得ないなって。そんなことを王監督のときにさせていただいて、いま考えたら不思議なのですが、そこからケガもあったりアメリカに行ったり、失敗もたくさんのことをやりましたが、自分にとってはすべてがプラスになったと思いますし、これまでの野球人生のなかで無駄なことは無かったなと誇りを持って言えるかなと思います」と答えました。
大事にしていたこと、こだわりを持ってきたことを問われ「難しいですね」と考えたあと「最後の、引退試合をしないというか、ファンあってのプロ野球ですし、一人で優勝できるものではないですし。一人のためにやるのも時には大事だと思いますが、やっぱりみんなの力が集まって、同じ方向に向いて勝ち得ていくものだと思うので。それを自分も大事にしていましたし、チームあっての自分だという気持ちでずっと戦っていたので。それを一番最初に気づかせてもらったのは、城島さんに怒られたときが一番そうだった。怒られて、教わってからはずっとそういう気持ちで。それを22年続けられたのは本当に良かったと思います」と明かしました。 22年間、43歳まで現役を続けられた理由について「今までの出会いです。たくさんのかたに出会ったことが今の自分をつくりあげたと思っています。当然、両親、奥さん、娘、たくさんのかたに感謝、携わっていただいたことが今の自分をつくれたと思っています。22年もプロ野球をやらせてもらって感謝しかないです」と語りました。
ファンへの思いについては「日本一、世界一のファンだと思っています。2018年、ケガで1年半も投げられなかったのですが、2019年にマウンドに上がったときに本当にすごい拍手をいただいて、これだけのファンのかたが待ってくれていたのかなと思うとすごくうれしかったですし、あのときの拍手は忘れません。もしかしたら引退試合をしなかったことはファンのかたには裏切り行為になってしまうのかもしれませんが、そこは自分のプライドといいますか、考慮していただけたらなと本当に申し訳ない気持ちではあります」と話しました。 引退後のことについては「全く何も、内密に進めてきたことですし、絶対漏らしたくないという気持ちでやっていましたし、王会長にも知らせたのはきのうの朝ですし、たまたま選手、裏方さんがきのう祝勝会があったので選手にも伝えたのもきのう。いろんなかたに電話をしたのもきのうの夕方から。何も決まっていませんし、球団のかたからは今後の話もしっかりやれたらと言っていただいているので、すごくありがたい話ですし、そういう話もやっていきたい。引退試合はしなかったのですが、もしも可能であれば来年3月にセレモニーになるのか、引退試合になるのか分かりませんが、やっていただけたらそこでお願いしたいなと、そういうことを球団には伝えています」と明かしました。
2002年にホークスに入団した和田投手。これまで、日米通算165勝を挙げ、先発の柱として長年ホークスの黄金時代を支えてきました。 一部報道では、来シーズンも現役続行というニュースもあっただけに、急転直下の引退となりました。