トランプ氏、国家安全保障担当補佐官にウォルツ氏起用=関係筋
Phil Stewart Steve Holland Idrees Ali [ワシントン 11日 ロイター] - トランプ次期米大統領は国家安全保障担当の大統領補佐官にマイク・ウォルツ下院議員(共和党、フロリダ州選出)を起用する方針だ。事情に詳しい関係者2人が11日、ロイターに語った。 ウォルツ氏は元陸軍特殊部隊(グリーンベレー)隊員で、トランプ氏に忠誠な姿勢を示してきた。アジア太平洋地域における中国の活動を非難するとともに、米国は同地域での紛争に備える必要があると訴えてきた。 国家安全保障担当の大統領補佐官の権限は強く、国家安全保障上の重要な問題についてトランプ氏に説明するほか、省庁間の調整役を担うことになる。 ウォルツ氏はラムズフェルド、ゲイツ両元国防長官指揮下の国防総省で防衛政策担当ディレクターを務め、2018年に下院議員に当選した。 ウォルツ氏は共和党の「チャイナ・タスクフォース」にも名を連ねており、米軍はインド太平洋地域で紛争が起きた場合に必要な準備が整っていないと主張してきた。 今年出版された書籍でウォルツ氏は、中国との戦争を未然に防ぐための戦略を打ち出した。台湾の軍備加速や太平洋地域における同盟国との関係強化、軍用機・軍艦の近代化などが含まれている。 ロシアが2022年にウクライナに侵攻した当初、ウォルツ氏はバイデン政権にウクライナへの武器供与を増やすよう求めたが、先月にはウクライナ支援の目的について検証し直すべきだと表明している。