「秦剛、李尚福」を切り「蔡奇、何立峰」を操り始めた習近平「恐怖政治」の危うい変質
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中国の秦剛・前外交部長(57)に続き、李尚福国防部長(65)も8月下旬から公の場から忽然と姿を消し、当局の取り調べを受けているもようだ。習近平共産党総書記(国家主席)(70)は、これまで摘発対象を選択し、「反腐敗闘争」で政敵をことごとく打倒してきたが、国務委員(副首相級)を兼務する「対外的な顔」とも言える二人は、習近平自らが引き上げた側近である。 「恐怖政治」で従わせ、上っ面の「忠誠」でつながってきた習近平と側近たち。自分が引き上げた側近が腐敗にまみれ「無能」であることが露呈する中で、党内で自らへの「遠心力」につながることに対する危機感から、側近でも徹底して打倒せざるを得ない状況に追い込まれていることがうかがえる。 「一強」をつくり上げた権力構造に変化をもたらし始めた。
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城山英巳