知らなかった…!「はんぺん」の原料に意外すぎる〝生き物〟 業界の「常識」に驚きの声 入れる理由は?
かまぼこやはんぺんなどを製造する紀文食品が、「はんぺんにサメのすり身入ってるの知ってる?」とSNSで投稿し、「知らなかった」「初耳」と話題になりました。どうやら業界では一般的なことだそう。「ふわふわになる秘密」を取材しました。 【画像】「はんぺん」に使われる〝意外な生き物〟
ごく当たり前の知識!
話題になったのは紀文食品のアカウントが投稿した「はんぺんにサメのすり身入ってるの知ってる?」というもの。 これに、Xユーザーからは「日常的にサメたべてたとは…」「初耳」「サメって美味しいんですね」「サメは肌がザラザラなのに、はんぺんに入れると食感がふわふわになるの面白い」といったコメントがつきました。 サメのすり身が入っていたなんて驚きです。紀文食品に聞いてみました。 担当者によると「サメのすり身を入れているのは『ふわふわにするため』です」とのこと。 「サメのすり身をいれるのは一般的ですね。練り製品業界ではごく当たり前の知識です!」といいます。 はんぺんは他の練り製品とは全く異なるふわふわの食感が特長です。サメのすり身には空気を抱き込みやすい性質があるため、入れているのだそう。
サメが多く捕れたから?
はんぺんは江戸時代にはすでに食べられていたようですが、当時サメが多く獲れ、その身を活用するためにはんぺんがうまれた、という説もあるそうです。 はんぺんに使われるサメの種類はヨシキリザメが多いとのことですが、アオザメなど他の種類が使われることもあるといいます。 他にも、卵白ややまいもも入れることで、はんぺんはよりふわふわになるそうです。ふわふわにする必要のないかまぼこには、サメややまいもなどを入れることはないといいます。 実はこの投稿には、「知ってた」というコメントをつけるユーザーも。 「サメが入っていることを知っている人も多いのでしょうか」と尋ねたところ、担当者からは「春頃、はんぺんをテーマにファンミーティングを行ったのですが、その時にサメが使われていることを話したところ、驚きの声が多数あがりました。どうやらあまり知られていないようです」との回答でした。 紀文食品ではSNSなどでユーザーたちと積極的に交流を行い、ファンを「のりふ民」と呼ぶことも。 担当者は「今回も楽しくコメントに目を通しました。これからものりふ民と一緒に、楽しくタメになるような場所をSNSに限らず作っていきたいです」と話しています。