【ABC特集】「トーバー」って何? 飛行機の到着から出発までを支える「グランドハンドリングスタッフ」 ウラ側に密着
飛行機の運航を支える「グランドハンドリングスタッフ」という仕事をご存知でしょうか。飛行機の到着から出発までの間に貨物などの積み替えをしたり、飛行機の誘導をしたりするなど、飛行機周りのほぼ全てをサポートする仕事です。
ANA関西空港・入社7年目の雑賀智子さん(33)の仕事に密着してみました。
専門道具「トーバー」って何?
「グランドハンドリングスタッフ」にはいろいろな専門道具があります。例えば「トーバー」。公園にあるシーソーのような道具ですが・・・ (雑賀さん) 「機体とタグ車をつないで、押し出していくために必要な道具になります」
飛行機はバックすることができません。そのため専用の車両で機体を滑走路まで押し出すのですが、機体と車両をつなぐのが「トーバー」です。また、このような特殊車両の運転には、車両ごとに免許と資格が必要です。
大学卒業後はいったん教師に
鳥取県出身の雑賀さん。子供の頃から体を動かすことが好きなスポーツ少女でした。そんな智子さんがグランドハンドリングスタッフを目指したきっかけは・・・ (雑賀さん) 「小学校6年生のときに木村拓哉さんが主演のドラマを見て、航空業界に興味を持ったというのがまずきっかけで。グランドハンドリングの仕事という仕事があるのを知って、その中でも飛行機を誘導するマーシャラーっていう仕事がすごくかっこよく見えて」
マーシャラーとは到着した飛行機を駐機場に誘導する役割。グランドハンドリングスタッフの花形とも言われています。ただ雑賀さんは、教師だった両親の影響もあり大学卒業後、一度は教師になったそうです。しかし、マーシャラーへの夢は諦めきれませんでした。 (雑賀さん)「空港に行って飛行機を見たりとか、グランドハンドリングスタッフの方とかを見るとやっぱりかっこいいなって思うのがあって。人生一度きりだしチャレンジしてみようかなって」 そして26歳の時、ANA関西空港に入社。マーシャラーの資格を、2ヶ月の訓練と猛練習の末取得しました。