6代目山口組の反応とは 「池田組長・織田会長」処分保留で釈放に
池田組長から織田会長に1億円に近い額が渡った?
7月上旬、絆會(本部:大阪市中央区)が所有する不動産を担保にした金の貸し借りをめぐって虚偽の登記をしたとして、絆會の織田絆誠(本名:金禎紀)会長と池田組(本部:岡山市北区)の池田孝志(同:金孝志)組長の2人が大阪府警捜査4課に電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で逮捕された。逮捕直後には、別件での再逮捕の可能性も取り沙汰されていたが、勾留期限に共に処分保留で釈放となった。大方の見方を覆すこの展開に対する6代目山口組の反応とはどういったものだったのだろうか。 【写真を見る】織田代表のとなりで神妙な表情の金成行被告、余嶋組長の葬儀に集まった大物ヤクザからの手向けの花
そもそもの逮捕容疑をおさらいしておこう。2020年2月、絆會などが所有する大阪と神戸の土地と建物を担保に、織田会長が池田組長の親族とされる女性から最大で1億円を借りたという登記をした。容疑はこの登記内容がウソではないかというものだった。大阪府警は、親族女性は関与しておらず、実際には池田組長から織田会長に直接1億円に近い額が渡ったとみていたようだ。この事実はかねてヤクザ界隈では広く知られていたことだが、このタイミングでの逮捕が憶測を呼んでいた。
ラーメン組長射殺で起訴のナンバー2
「注目されたのは、融資その他のタイミングからです。この担保は2023年8月に解除されました。実はこの年の4月に発生したのが、神戸市長田区のラーメン店で発生した、いわゆる“ラーメン組長射殺事件”です。この事件と逮捕事案を絡めて、池田組が親族女性の名を使って絆會のビルを担保に1億円を用意し、3代目弘道会の直参だった余嶋学組長の射殺を後方支援したのではないかとのストーリーがささやかれてきました。事件後の担保解除については、用意されたカネが成功報酬になったとの見方もありましたね」 と、担当記者。 ラーメン組長射殺については、逃走を続けてきた絆會の金成行若頭らが組織犯罪処罰法の殺人などの罪で起訴されている。 「検察は、絆會ナンバー2・金若頭の行為は極めて計画的で組織的であるという主張を展開する見込みです。トップである織田会長の責任も問われる可能性があり、捜査当局は本丸としてラーメン組長射殺事件での立件を目指しているとの見方が強くありました」(同)