SHIFT右肩上がりの理由は「圧倒的に深い構造理解」にあり
丹下大(たんげ・まさる)/1974年広島県生まれ。2000年にインクス(現 SOLIZE)に入社。2005年に当社を設立して現職(撮影:今井康一)
東洋経済が厳選した期待の成長株「 東洋経済グロース100 」(← クリックすると銘柄一覧をご覧いただけます)。中小型の成長銘柄や投資家の関心が高い旬のテーマ株、合計100銘柄を3カ月ごとに入れ替え、積極的に情報を発信していきます。 『会社四季報』の発売10日前からは、「四季報先取り」の一環として最新号の情報も先行配信しています(「四季報先取り」の閲覧には 会員登録 が必要です)。2014年の上場から8年で、売上高は30倍、調整後株価は初値から約20倍、社員数は40倍に増えたSHIFT(3697)(以下シフト)。 前編 では同社の優位性や課題などに触れた。 今回の後編ではあらためてシフトの強み、そして何を目指すのか、創業者の丹下大社長に尋ねた。 ――いろいろな企業が標準化や仕組み化に取り組んでいますが、うまくいっていません。シフトは「仕組み化」が強みですが、他社との違いは何でしょうか? 僕らが普通だと思ってやっていることが、業界にどっぷりつかっているシステムインレグレター(SIer)にはわからない場合が多いのかもしれない。たとえば、プログラマーとテストをやる人たちでは必要な能力が違うから、CAT検定でテストに向いた人たちを採用している。 標準化のやり方も、最初は抵抗があったが、確認するチェック項目を明確に洗い出し、要素化して、書き出し、それを使ってテストしているだけだ。こうしたやり方は今では普通になっている。僕の中では「構造化」という言い方をするのだが、必ずパターン化ができるはずで、それをずっと解き明かそうとしている感じだ。 たとえば営業では、優秀な営業マンとはなんぞや、というのをちゃんと明らかにして、やっていることを単純に分解して、それをサイエンスであるように、誰でもできるようにすることが可能だ。 プロジェクトマネージメントもそうだし、経営も、M&Aもそうだ。何が重要なのか、どこを押さえればいいのか、明確になっていれば整理の仕方はあるので、難しいとは思わない。
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松浦 大