「新NISA」に変更から約1年!《シミュレーション》「10万円×10年間」&「5万円×20年間」で資産はどのくらい増やせる?
新NISAで「老後の資産形成」を!積立シミュレーション
新NISAに制度が変更されたことで、多くの人がNISAの利用を始めた一方で、「今から始めても遅いのでは」と感じ、なかなか資産運用に踏み出せない人も少なくありません。 日本では年金の受給開始年齢が65歳と定められており、老後資金の確保を目的に新NISAを活用する場合、65歳までに目標金額に到達できるかを計画的に確認することが重要です。 では、新NISAを利用することで、老後までにどの程度資産を増やすことができるのでしょうか。 本章では、金融庁が提供する「資産運用シミュレーション」を活用し、老後資金の具体的な増加イメージを確認してみましょう。 なお、今回のシミュレーションでは、年率を「3%」に設定しています。 ●10年間・毎月10万円を投資した場合 10年間、毎月10万円の積立投資を行った場合、将来の運用資産額は1397万円となります。 【10年間・毎月10万円を投資をした場合】 ・合計:1397万円 ・運用利益:197万円 ・投資元本:1200万円 たとえば、55歳から65歳まで1200万円の資産を運用した場合、運用利益197万円が発生し、合計の資産額は「1397万円」となります。 一般的な課税口座で資産運用を行う場合、利益に対して約20%の税金が課されるため、運用利益として197万円が発生した場合、約39万円が税金として差し引かれます。 しかし、新NISAを活用すれば、この税金が非課税となり、運用利益をそのまま手元に残せるのは大きなメリットと言えるでしょう。 ●20年間・毎月5万円を投資した場合 最後に、元本が同じ1200万円の場合で、より長期的に投資を行った場合の運用利益がどのように変わるかを確認していきましょう。 20年間、毎月5万円の積立投資を行った場合、将来の運用資産額は1642万円となります。 【20年間・毎月5万円を投資をした場合】 ・合計:1642万円 ・運用利益:442万円 ・投資元本:1200万円 20年間、毎月5万円を積み立てて投資を行った場合、元本は1200万円となり、運用利益は442万円に達します。 この運用利益は、先ほどの10年間の積立に比べて2倍以上の増加となります。 つまり、元本は同じであっても、積立期間が長いほど最終的な合計額は増えることがわかります。 資産運用はどのタイミングで始めても遅くはありませんが、長期間の運用を選ぶことで、低い年率でも複利効果を活かして利益が増えるため、早い段階から始めたほうが望ましいと言えるでしょう。