「予備校行ったら破産してた」新宿の予備校ニチガクが突然閉鎖、破産申し立てへ「受験生が気の毒すぎる」
大学受験予備校「ニチガク」を運営する「日本学力振興会」(東京都新宿区)が教室を閉鎖した。建物に1月4日付で貼り紙が出され、「債務者は、現在債務の支払いに窮する状態にあるため、破産の申し立てを視野に入れ、債務を整理する予定であります」と破産を申し立てる意向が弁護士名で示された。 【写真】「おっぱいが大きい人の聴診は嬉しいですか?」小学生みたいな質問への医師の回答が「マジですごい分かる」と反響 また、別の貼り紙には「当校生徒の私物をお持ち帰りいただけますように対応させていただきますので 誠に申し訳ございませんが日程等ご確認の上お越しくださいませ」と日時を指定した上で私物を取りに来るよう求めた。ネット上には「予備校に行ったら破産してたんだけど…」「通っていた受験生が気の毒過ぎる」と嘆きの声が上がっている。 ニチガクのホームページには、「合格の鍵は『絶対的な質と量』」「大学受験予備校ニチガクは、予備校激戦区の西新宿の地で40年以上の実績を積み上げ、数えきれないほど多くの受験生の第一志望合格のお手伝いをしてきました」「その実績からも卒業生や保護者の方からは『隠れた名門』と信頼と実績を築き上げてきました。この膨大な合格実績と多大な実績から導き出されたノウハウから、年を重ねるごとにますます精度に磨きをかけています」と2023年は165人中155人合格し、合格率93.9%(第二志望までの合格率)とし、東大に9人、早稲田大28人、慶応大16人、上智大10人、国立大医学部6人、私立大医学部11人合格した、とうたっていた。 また、塾長インタビューでは授業料について、「高校生を対象としたコースの場合、授業料は月平均で6~7万円、既卒生を対象としたコースは年間で130万円ほどになります」「いずれも年間での申し込みとなりますが、途中で退会される場合は残りの期間分を返金しますので、お金が無駄になることはありません」と途中退会の際は返金する意向を示していた。 また、ニチガクは2022年ごろまでTwitter(現X)で教室での勉強風景や、勉強法について発信しており、「今日の課題はすべてやりきる」「我々の指導に従ってトレーニングした生徒は、ほぼ合格しています」などとPRし、「けっこう皆さんの想像以上にいるんですよ、『ザンネンなオトナ』って。本当、やることやらない。なのに、言い訳だけは一級品。そういうザンネンなオトナにならないための心の習慣は、十代のうちにつけておくべきだと思います」と説いていた。 まいどなニュース編集部が5日午後、ニチガクの問い合わせ先に電話したが、応答はなかった。SNS上ではニチガクに通う受験生とみられるアカウントが「この時期に受験生200人近くをほっぽり出すって人の心無さすぎる」と投稿していた。
まいどなニュース