【30代以上は要注意】「骨密度」を下げてしまう4つの行動
運動をしすぎている
運動のしすぎは、飲みすぎや食べすぎほど悪くないかもしれないけれど、骨にとっては致命的。米国骨粗しょう症財団のシニア臨床ディレクターで内分泌学者のフェリシア・コスマン医学博士によれば、若い女性がオーバートレーニングで体脂肪を減らしすぎると(目安としてはBMI18未満)、卵巣によるエストロゲンの産生と骨の再生が止まってしまう。 また、一部の運動は他の運動よりも、やりすぎたときのダメージが大きい。水泳、サイクリング、エリプティカル(クロストレーナー)のやりすぎは、意外にも、骨密度の低下を引き起こす可能性がある。科学者たちによると、骨密度を維持するカギは骨に適度な衝撃が加わる運動(ウォーキング、ランニング、ウエイトトレーニングなど)をすること。なお、骨づくりに最も効果的なのは筋力トレーニングであることも分かっている。 クラーク博士は、体重負荷のかかる有酸素運動(例:階段を駆け上がる、キックボクシング)と、15分間の筋力トレーニング(スクワット、プッシュアップ、トライセップディップなど)を、それぞれ週に3回ずつ行うよう勧めている。30歳を過ぎていても、適切なルーティンを構築すれば、骨密度が1年に2%上昇することもある。
カフェイン・塩分・アルコールを摂りすぎている
リラックスしたり、健康的な食事をしたり、体を十分休ませたりする時間がないほど多忙な人は、サプリメントで1日1000mgのカルシウムを摂取していても、自分の骨の状態に注意して。カフェインや塩分、アルコールの過剰摂取は、ミネラルを保持する体の能力を阻害する。例えば、カフェインを摂りすぎると、カルシウムがしっかり吸収される前に体から排出されてしまう。コーヒーは多くても1日2杯、できれば朝のラテだけにしておこう(ラテの牛乳にも少量ながらカルシウムが含まれている)。 モーズリー博士によると、お酒も1日2杯を上限にして、塩分の摂取量を1日2400mg(大さじ1杯程度)までに抑えるべき。コスマン博士の話では、一部の薬(抗うつ剤や避妊薬など)もカルシウムの吸収量を低下させることがある。新しい薬を出されたときは、それが骨に与えうる影響を必ず医師に確認しよう。 背が縮んでいるのは気のせい? 重力によって下がるのは頬や胸だけじゃない。重力は、足を扁平足にしたり椎間板を圧迫したりすることで、骨にも悪影響を与える。しかも、このプロセスは年と共に加速するため、私たちの身長は、40歳を過ぎると10年ごとに3分の1インチ(0.85cm)、80歳までに1.3インチ(3.3cm)縮む可能性がある。重力に逆らうことはできないけれど、骨を思いやることで、その影響を遅らせることはできる。 ※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。