【30代以上は要注意】「骨密度」を下げてしまう4つの行動
あなたが骨のことを考えるのは、スキー場で急な斜面を前にしたときくらいだろう。米ジョンズ・ホプキンス病院の代謝性骨疾患・骨粗しょう症センター長で内分泌学者のケンダル・モーズリー医学博士に言わせると、「女性のほとんどは骨の健康についてまったくの無知」。そして、米国骨粗しょう症財団の調査によると、30歳以下の女性の5人に1人はすでに骨減少症や骨密度の低下という問題を抱えた“骨粗しょう症予備軍”であるにもかかわらず、女性の約94%は自分の骨の心配をしていない。でも、幸いなことに、避けるべきことさえ分かっていれば、骨の健康を守るのは意外と簡単。アメリカ版ウィメンズヘルスから詳しく見ていこう。 【写真】意外な食品も!? カルシウムを豊富に含む12の食材
年齢の割にカルシウムの摂取量が少ない
骨は岩のように硬く思えるけれど、実際はコラーゲン、タンパク質、ミネラルが何層にも折り重なってできた生体組織。その層の密度が非常に高いため、例えば大腿骨は最大約1200ポンドもの圧力に耐えられる(だからプロスノーボーダーのクロエ・キムのようなアスリートたちは、激しくクラッシュしても無傷で歩き去ることができるのだ)。 骨が常に変化していることを考えると、これはかなりスゴイこと。骨は、骨リモデリングと呼ばれる過程を通して、常に分解(骨吸収)と再構築(骨形成)を繰り返す。そのため、私たちの骨は10年ごとに完全に入れ替わるけれど、30歳以降は作られる骨の量より失われる骨の量のほうが多くなる。だからいますぐ、骨の大好物であるカルシウムの摂取量を増やすことが大切(骨の成長を促すエストロゲンの量も30歳を境に減り始めるので、骨の分解が加速して強度が失われてしまう)。
流行りに乗って、カロリーや乳製品をカットしている
米メイヨー・クリニックの内分泌学者、バート・クラーク医学博士によると、極端に低カロリーの食生活を続けている女性の多くは、骨年齢が実年齢の約2倍。 バランスの悪い食生活を続けていると、骨を強くするビタミンやミネラルが不足する。これまでの調査によって、近年は乳製品をカットする20代の若者が増えており、女性の68%は食事から十分なカルシウムを摂っていないことが分かっている。ミルクやチーズが苦手な人は、豆やナッツ(アーモンドなど)からカルシウムを摂取して。モーズリー博士の話では、植物性タンパク質や脂肪の少ない肉も骨量の維持に役立つ。