クルマでの冠水路の通行は想像以上に危険! 基本「10cm」を超えたら避けるのが正解だった!!
冠水した道路には危険がいっぱい
また、豪雨で視界が悪くなり、中央線や中央分離帯、側溝などが見えにくくなっています。これは対向車も同じなので、十分に注意して走行する必要があります。 水のなかに、障害物や漂流物が隠れているかもしれません。固体はもちろん危険ですが、レジ袋などのビニールなども信じられないほどの圧力になる場合があります。漂流しているビニール袋などにも注意しましょう。 また、短時間で水量があっという間に増えてしまう場合もありますので、水深10cmだからと安心せず、常に状況を見極めることが大事です。危険だと思ったら迷わずエンジンを停止し、安全な場所にいち早く避難を。 このとき、気をつけたいのは水圧によってドアが開けにくくなることです。水深10cmでも、幅80cmのドアを開けるときには4kgの力がかかり、水深50cmになると100kgになってしまいますので、成人男性でも開けるのが困難なほど。水量がどんどん上がっていると感じたら、とにかく命を優先してすぐに避難しましょう。 避難する際に、人間がなんとか歩けるのは水深50cmまでといわれています。お年寄りや子どもはもっと困難になりますので、早め早めの判断と行動が命を守ります。 冠水している道を避けて走行するのがいちばんですが、どの道が通れるのか、冠水しているのかを確認するには、気象庁が提供している「キキクル」で浸水害発生の危険度を知ることができます。事前の情報確認と現場での判断、早めの行動。これらを駆使して、あなたと大切な人の命を守りましょう。
まるも亜希子